Watson現象について(2023/7/12)

音楽を聴くとき、リリックとフローしか楽しんでません。
というか、音楽的素養が0のぼくからすれば、韻とリリック、フローでしか評価する軸がありません。
究極、トラックの良さとか、言語化できません。楽器わからんし。

さて、日本語ラップには、完全にトレンドがあります。
1999-2004年がジブ現象、ボス現象、
2005-2010年代がBES現象、
2014-2016年KOHH現象
フローが画一的に広まっていく様子をトレンドだとすれば、
2020年代は、Watson現象です。

もう、みんな、ワトソンのフロー!日本国民Watson化計画です。

みんなの大好きの百足と韻マンも、もはや、ワトソン。

彼がいうところの『語感踏み(ただの韻が踏めないゴミ)』と『突拍子もない文脈(支離滅裂で全然面白くない)』の良さも
今や、ワトソンのフローで普通のことを普通にいうだけで一向に韻を踏まないラッパーに成り果てて、すごい。
ビビるほどパンチラインもない。
韻を踏んでないからダメとか良いとかの次元の話じゃなくて、韻マンは、もはや、『何者でもない何か』です。
一方、百足は、小節の末を意識してて、ラップの基礎力が高い。よし。

さて、一部の悪口を措くとして
次にあげるラッパーは、揶揄とかではなく、トレンドにあるラッパーということで、
ぼくが見つけたリトルワトソンを列挙していきます。

百足&韻マン

百足くん、リリックエモくていいよ~。がんばえー。

JAKEN&18stop

ヨレヨレのBurberry着て
バレないようするママに

JAKEN(じゃけん)らしい。めっちゃくちゃいい。個性も強くて、毒のあるリリックは癖になる。18stopもラップがうまいから、どんなフローで、いつでも化けられる。

Young zetton

今の時点で、すでに、Young Zettonは、進化してるし、一時のSEEDA以上にフローが激変していくから、おじさんの心は追いつかないのが本音。「Zee PACK vol.1.8」は、最・高・傑・作でした。

Juster

嘘とボールついたガキの頃
あの時と何も変わんねぇ20歳頃
ありきたりだろこんな人はゴロゴロ
寝なくてもみる夢 変えるまるごと
心配かけてるママ月一で連絡繋がるパパ

ミクスチャー系のヒップホップやってたのに気が付いたら、劇的にWatson。この進化があるから、若い子は良すぎる。できるフローは、全部やってほしい。昔は、もっとWatsonな曲があったのに、消されちゃいました、、残念。めっちゃ良かったのに






このフローの内訳は、「小節にほどよく詰め込む言葉」と、「小節ごとにしっかり踏んで着地すること」
そして、重要なのが「いかに、意外なワードプレイをかます」かにかかってます。

あんまりフローをベントしないようにして、聞き取りやすく、
そしてナチュラルに、かましてるフローとリリックを作りこめたら、君も、ワトソンです。(むずすぎ)

どれがワトソンか、見失ったとき、リリックに「ちんちん」が入っていれば、
それがワトソンです。あわてないでください。

Watsonのフローをやっているラッパーは、いずれも、バックボーンに自分のラップがあって、そのうえでトレンドに合わせています。
今までの現象と違う(完全にインスパイアはすこし違う?)気がして、このトレンドがどんなふうに昇華されるのか気になって仕方ないです。

そういや、最新曲のマイケルジャクソンのそのまんま使い消されたね。

ポッシブルゆうや

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