日本語ラップオタクブログ

日本語ラップをみんなで楽しもう!9/3 SoundcloudとYouTubeに管理人の新曲UPしました!

RIRI アルバム

RIRI/Summertime EPについて(2019/6/7)

投稿日:2019年6月7日 更新日:

高野 虎


zaP2_G8385846W

組み合わせというのは非常に重要である。単品でも素晴らしいものに別のものを掛け合わせることによって更に素晴らしいものに昇華する。ただ失敗すれば大事故が起きてしまうリスクもあるが。

HIP HOPにも相性の良い組み合わせというものがある。

その組み合わせの代表例というのはHIP HOP×R&Bだろう。特に男性ラッパーと女性R&Bシンガーのコラボというのは爆発力が起きやすいと個人的には思っている。

例えば

Jay-ZとMary J. Bligeによる『Can’t Stop The Hustle』だったり

LL Cool JとAmerieによる『Paradise』だったり

個人的に近年でベストコラボなAmber MarkとDRAMによる『Put You On』など時代問わず名曲が生まれやすい。 

日本でもそのようなコラボは多い

Sugar SoulとZEEBRAによる『今すぐ欲しい』や 

MISIAとMUROの『つつみ込むように (DJ WATARAI REMIX)』など 

最近ではMALIYAとRyohuとSTUTSによる『Breakfast In Bed』なんかも素晴らしかった。


RIRIという若手女性R&Bシンガーがいる。

彼女はAirplayなどで活躍した名プロデューサーDavid Fosterが主催するオーディションに当時11歳ながらファイナリストまで残り、実際にDavid Fosterともライブで共演するという凄まじい経歴から始まり、デビューEPをリリースする前にサマソニに出演したりと非常に華やかなキャリアを積んでいる。

ジャズミュージシャンでラッパーでもある菊地成孔氏のラジオ番組『菊地成孔の粋な夜電波』でも紹介されていた

その際氏は「全盛期のホイットニーくらい(声を)張り上げてる。(ゆったりとした)流してる曲でも物凄い魅力的」と評していた。


そんな業界内外から一目置かれている彼女が先日5曲入りのEPである新作『Summertime EP』をリリースした。

デビュー作である『I love to sing』から前作『NEO』まで清水翔太MigosのQuavoの彼女であるラッパーSaweetieなどとのコラボはあったがRIRIの作品には意外にも男性ラッパーとのコラボが無かった。


客演でもDJ RYOWの呼びかけでSALUSOCKSと制作した『Sky’s the limit』しか無い。 

今までとは違い三人の男性ラッパーが本作に参加していることから、明言こそされてないものの男性ラッパーとの共演がテーマになっていると感じた。

EPの一曲目はKANDYTOWNKEIJUと共演したタイトル曲でもある『Summertime』から始まる。 

本楽曲はN.O.R.K.のOBKRこと小袋成彬氏のプロデュースによるもので、名義もRIRIとしてでは無くRIRI, KEIJU & 小袋成彬という名義になっている。しかも本楽曲は資生堂アネッサのCMソングにも起用された。

https://youtube.com/watch?v=qIQ5a9Gkyoo

少し話はズレるが資生堂のCMはどの時代も本当に素晴らしい。その中でも個人的には同じくアネッサのエビちゃんが出演した2006年のCMが一番好きだ。

https://youtube.com/watch?v=KbLHVTlTxWQ

BONNIE PINKによる『A Perfect Sky』の素晴らしさはもちろんエビちゃんの抜群のスタイルが本当に美しくて何度見ても飽きない。

70~90年代の資生堂のCMも素晴らしいものが多いので是非気になった方はこのDVDを見て欲しいところ。

資生堂のCM vol.1 1961-1979(廉価盤) [DVD]

資生堂のCM vol.1 1961-1979(廉価盤) [DVD] [DVD]V.A.エイベックスイオ2012-08-29

話を本筋に戻そう。

そんなエビちゃんが久々にアネッサのCMに復帰した本CMに使われている楽曲だが、CMソングにあくまでメジャー志向ではなく独自の音楽スタイルを貫いている小袋成彬氏が起用されたことは素晴らしいと思う。しかも元々は氏単体でのオファーだったらしいがこの二人を呼び込んだ采配は見事だろう。

曲自体はCMソングらしい清涼感あるトラックだが小袋氏らしいどこか引っかかりのあるビートの上に伸び伸びとしたRIRIの歌声とKEIJUの男前なラップが上手い具合に化学反応を起こしている。まさに本楽曲は2010年代を代表する男性ラッパーと女性シンガーのコラボソングになっているだろう。

他にも本EPには韓国の若手ラッパーJunofloと先日ゆるふわギャングとのコラボアルバムをリリースしたカナダのプロデューサーRyan Hemsworthとコラボした『luv luv』が収録されている。
https://www.youtube.com/embed/yun8BKaMXMM 

3カ国の才能が言語を超えて一つの楽曲を制作するのは現代ならではといった感じで素晴らしい。Junofloが英語でラップしているのは少し残念だがメロディアスなビートに軽快なフロウがマッチしていて聞き心地も良い。

そして本EPのもう一つの目玉でもあるのがJP THE WAVYと共演した『Dilemma』のカバーだろう。


元の楽曲は言わずと知れた名曲であり男性ラッパーと女性R&Bシンガーのコラボの代表曲でもあるNellyKelly Rowlandによる楽曲だ。


本作の日本語カバーというとマニアはSierraの『SECRET』を思い浮かべる人もいると思うが

ビートのネタも変えサビのメロディだけ使った上記の曲とは違い本楽曲は一応ネタは同じでJP THE WAVYフロウやサビのメロディも元の楽曲を感じさせるものになっている。ただサンプリング的な要素も強いなんとも異質な楽曲になっている。プロデュースを担当したのは前回当ブログでも紹介させて頂いたDJ CHARI & DJ TATSUKIだ。

色気のある男性ラッパーとコラボすることによりRIRIの持っているポテンシャルの一つが新しく解放されたEPになっていた。だが全5曲と言っているものの5曲中3曲は前もって配信されている楽曲な上にその他の一曲は前作に収録された『HONEY』のBUNNYによるリミックスで実質新曲と感じるのは『Better Days』のみというのがなんとも残念だった。正直このクオリティならフルアルバムで出して欲しかった。

前作で所謂R&BシンガーのJ-POP化を早くも感じてしまったので、本作はそこからまたR&Bに揺り戻してきた感じがしたので次作は非常に楽しみである。


Summertime EP(特典なし)

Summertime EP(特典なし) [CD]RIRISMAR2019-05-22

-RIRI, アルバム
-, , , , , ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

seeda

映画「花と雨」と「SCARS/THE ALBUM」について(2020/1/30)

こんにちは 皆さんは、ご覧になられましたか。 「花と雨」 感想を書きたい、もう書きたい! 観てない人は、こっから先読んじゃうと 「ネタバレだろ!!!」となっちゃう恐れが。。。。 ないです!!!!! ネ …

鬼一家-赤落

鬼一家/赤落について(2018/9/15)

こんにちはアマテラスというラッパーが捕まった時に、UZIばりに意外だと感じました。ウリにしている武器と違うもので逮捕されるのはラッパー人生にどう影響を与えるのか、、、YOU THE ROCK☆ばりに失 …

DINARY DELTA FORCE/SOUND TRACK TO THE BED TOWNについて(2018/3/26)

こんにちは 前回の記事で若い子のフリースタイルはlick-gに似ていると陳腐な感想を書いてしまいましたが、lick-gが一つの時代のベンチマークとなっているので当たり前ですよね。(前回はそんな記事でし …

norikiyo

NORIKIYO/EXITについて(2020/7/1)

こんにちは 緊急事態宣言解除となり、「仕事はしていいよ、でも感染するなよ」というムード。必要な対応だけど、矛盾してる気もして、経済(社会)が動き出すとどうしても不要?不急?な外出は求められます。自ずと …

般若/HANNYAについて(2019/12/23)

こんにちは2か月ほどラグがありましたが、、、、記事を書きたいと思います。僕の私生活においての優先順位は、どうしても1.仕事 2.ジム 3.勉強 4.日本語ラップ 5.剣道 6.どうでもいい本、ゲームと …

プロフィール

日本語ラップオタク

365日、日本語ラップを聴き続けてるサラリーマンによる、愛と主観強めな想いがたくさん詰まったブログです。
日本語ラップにまつわるアルバム、ラッパーについて書き連ねています。

art by nezumizaru studio

2020年12月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031