KING OF KINGS 2023 GRAND CHAMPIONSHIP FINALについて(2023/1/13) 

UMB2008を生で見て、もう早、MCバトル歴が15年。
早すぎる、怖い。

恥ずかしくなってしまって、もう直視できないMCバトルや大会も多くなっちゃいましたが、
KOKは、やっぱり雰囲気が良いから、見てられる。

感想として大きく3つあって、最後に不満!

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①オタクが今も強い

KOKのコンセプトは、いわゆる本物のHIP HOPを体現するラッパー(アウトロー的なラッパー)が勝つ大会だと思います。その意味では、スポーツ的な大会や、興行的な大会が増えた今、KOKの厳かなMCバトルには、好感度が高い。
ただ、そのコンセプトの裏腹に、決勝は、MOL53とだーひー。見るからに、文化系・練習熱心系のラッパーです。

やっぱり、ふらっと現れるBES、MC漢、SIMON JAPみたいに、不真面目で、練習の跡を見せない、ワードとか、無理なライム(か簡単な韻だけ)で勝ち上がるのが、”KOKが思う”本物ですよね。たぶん。
地の強さだけで、勝負する的な。コンセプトはね。

でも、客は、学生ですから、真っ当に育ってますから、「本物の(野良の)ラップ」に共感しにくい(本当の意味で人気がない)。
その点が勝ちにくい。

MOL53ですら、今もラップうまいですし、根の真面目さとオタク気質な部分がでてます。
MOL53が、今も15年以上ずっとフリースタイルが上手いのは、異様すぎます。
それに、今回は、確実に、KOKのポイントを取りに来るスタイルでした。
(そう考えると、R-指定が、今もMCバトルで小銭稼ぎしていたら、負けることはないと思います。)

②ポイント制はフェア

KOKは、やっぱりポイント制!
客は、4小節を聴き終えて、自分の好みと、そのときの印象で、歓声を上げます。

しかし、4つの札を持つジャッジは、以下の採点基準で、各小節に、10点ずつで、マックス10対7の差をつけて
採点します。理論的には、最初の3小節で、全部勝てば、4小節目は無言でも、ジャッジは、自分に札をあげるはずなんです。

パンチラインと、アグレッシブは、「ライム(韻)」を重要視していますから、KOK自体が、韻を踏むラッパーが勝つ仕組みです。
だから、各小節に、韻を何個か踏まないと、不利です。
だから、ジャッジは、韻を正確に理解できて、評価できる人たちです(Mr Q, ジブ、フォーク、エローン)。

今回は、このポイント制のいいところが出た大会でしたね。最後MOL53が負けると、なんか、後味悪かったし。

③トラックが新品

本大会は、REIDAMと呂布カルマがかわいそうでした。が、
KOKは、DJ hondaの大会(UMB)ではないから、聞いたことない重厚なトラックが繰り広げられます。
今年もめっちゃよかった。

KOKが、MCバトルと音楽が乖離しないように用意したトラックなんだから、こういうことをもっとやっていけよ!!

余談:物足りないところ

ただ、MCバトルだけを頑張るラッパーが多いがために、KOKでも、日本語ラップに全体的な影響が弱めなのは、変わらずで
MCバトルで最後に救われたのが、GADOROなわけで、、、。
なんか、MCバトルの最終目的が、「売名行為」から「賞与の獲得」になっているから、必死さが足りないな~と。

だって、MOL53が、みんなが聴けるような曲を作るはずもなく、(最悪は新譜すら出さず)
一年で一番ラップが上手い奴を決めても、正直、なんの意味がないという。(どうせ、来年もMOL53が出るし)

その意味では、KOK2017のGADORO対MOL53は、めちゃくちゃよかったです。
売名行為じゃないけど、地獄的な延長を繰り広げて、最後まで、シェイクハンドできなかった決勝は
「負けた方が絶対ラッパー辞めるじゃん」と思わせるほどに、ひりひりして意味がありました。
(まぁ、負けても、MCバトル続けてるんだけども。勝った方がMCバトルを卒業して。。)

見どころ!

Shamis(BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権 優勝) 対 漢a.k.a.GAMI(THE 罵倒 代表)

Shamisのラップは、なかなか厳しいものがあった。

漢a.k.a.GAMI「ブレイキングダウンで、レオってやつがかみついてたエンセン井上みたいな感覚になっちまったよ」

MC漢ということで、本物で、悪い人が、初代修斗ヘビー級王者で本当に悪い人を、自ら比喩するという高等な表現。

CHICO CARLITO(KING OF KINGS vs 真ADRENALINE #5準優勝)対 MOL53(口喧嘩祭 代表)

根っからラップが上手い二人の戦い。円形のステージで、睨みながら、ぐるぐる動き回ってて、ライブみたい。

MOL53「電気VILIVLIの100倍、MACCHOよりおれはヤバイ」
CHICO CARLITO「電気VILIVLI 落ちる避雷針。 俺たちの言葉は非売品」

Authority(KING OF KINGS vs 真ADRENALINE climax zepp 2023 優勝)対 だーひー(破天MC BATTLE 代表)

Authority「東京に来て田舎者。何度も、幾度も後悔。立ち上がる吉幾三の後輩。」

だーひーは、ルールを意識したうえで、全部ポイントを丁寧にとっていて
バトルとしてやり方が上手かった。

MOL53(口喧嘩祭 代表) 対 だーひー(破天MC BATTLE 代表)

MOL53「俺が作った道の上で、宮崎レペゼンとかぬかすなよ。クソガキ」

開口一番。

そりゃ、MOL53が一人でUMB福岡予選を勝ち抜いて、九州で初めて準優勝した男かつ
宮崎予選をぶち上げて、良くも悪くもGADOROを産んだ、親ですからね。
MOL53がいて、宮崎ですからね。

トータルで考えると、KOK2017の決勝を超える試合は、ありませんでしたが、全体的に良くまとまって
ジャッジがいることで、不満のない、公平な判定が多かったです。
最高!

そして、最後に、MOL53が「ありがとう!!」って会場に向けて言ってて、ビビっちゃいました。
大人になって、丸くなったんだろうな。

ウイニングラップ

MOL53「地震が来た。津波が来るかも。不安なやつにこの声を届けよう。電波がねえかもしれねえけど、負けるな。人生は戦いだ。自分を信じ抜け。敵は目の前にはいねぇ。やり直せる。チャンスはいくらでもある。」

「最高な年にしましょう」

普通に良いラップすぎて、くっっっっそ良かった。



ポッシブルゆうや


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