BAD HOP/Mobb Lifeについて(2018/11/1)
こんにちは
RIP SLYMEの公式ホームページが閉鎖、
一時代を築いた日本が誇る日本語ラップグループの終わりがこれでは泣けます。
先輩のRHYMESTERは未だヒップホップを続けているのに。。。
とかRIP SLYMEを責めようと思いましたが
SUの不倫なんてラッパーだから余裕で許してあげてほしいです。
特にリリックも意味もなく下品だったし、SUに品行方正なんて求めてなかったでしょ。
何をいまさら、って感じで、時代が時代です。
ところで、RIP SLYMEといえば「ポップ」論争がしばしば繰り広げられます。
先人が「RIP SLYME, m-flo,ケツメイシだなんて」と言ってた時代から
今や、聴いてみたら、「まぁヒップホップじゃねぇか、日本語ラップじゃねぇか」
と脈々と和解し続けてきた歴史があります。
聞かず嫌いというものは恐ろしいもので、最近まで「電波少女」を私は聴いたことがありませんでした。
聴くと、あらまいい感じにキャッチーですし、かっこいいじゃないか。
と思ったり、幸運な出会いがあるものです。
前述の経緯とは異なり、私が聴かず嫌いだったのに
これから述べるラッパーの曲をDJがかけたら、大声で叫びで首を振ってしまうようになってしまった
アルバムについてコメントしたく。
「BAD HOP/Mobb Life」
昔のRIP SLYMEほどではないですが
これは今や日本で一番人気急上昇したカリスマ集団です。
なんで個人的に嫌いだったかというと、「高校生ラップ選手権」が良くなかった。笑
K-九、T-PABLOW, BAD HOP、いや、どの名前も壊滅的にダサいのに
ZEEBRA時代のスキームを取り出すスタイル。
今の時代、「やりたいこと以外、やりたくない」ってトラップに脱力して乗ってれば
88risingも夢じゃない時代に(KOHHは実現済み)
力みまくって、悪ぶる幼い子に鳥肌が止まりませんでした。
時代に猛スピードで逆行していく彼らのスタイルに私は追いつけませんでした。
ただ、KOK準決勝でISSUGIに惨敗をきして、第10回高校生ラップ選手権決勝でじょうに負けて以降
フリースタイルダンジョンでのフリースタイルは悪ぶるだけでなく、本当にスキルフルでした。
いや、まじでうまかったですし、徐々に曲にも興味を持ち出し始めました。
そしてUMB東京予選、オープニングのDJタイム中に流れたのが
「Mobb Life (feat. YZERR, Benjazzy, & T-Pablow)」
掃き溜めからFly この街抜け出し勝つ俺らが
まだまだ足りない 数えきれんほど手に札束
誰にも見れない 景色を拝みに行くここから
収まらないくらい 俺ら仲間達と稼ぐMoney
稼ぐMoney 俺ら仲間達と稼ぐMoney
稼ぐMoney 俺ら仲間達と稼ぐMoney
稼ぐMoney 俺ら仲間達と稼ぐMoney
稼ぐMoney 俺ら仲間達と稼ぐMoney
稼ぐぜ金出てるぜずっと答えはとうに
飾り付けや味付けなし素材が上質
屍の山を越え 仲間と夢見た光景
型番1103ぶち込む0395口型
いくら積まれてもだせーオファーを蹴る代わりにかっけーバース蹴る覚悟
持ってなきゃお前ら出る幕もない ただのくそだせーセルアウト
キャラ作りのコスプレ 観衆に囲まれルールがなきゃ戦えね
スポーツしか出来ねぇんだからマウスピース噛んどけ子狐ども
昔のあだ名で 呼んでる友達
変わらない 貧乏で金がない
歯がゆい気持ち 忘れてない
出来損ないの俺にもあった似合う音が
こいつら一緒の墓に骨埋める寄せ集めじゃない
てめぇ等と違うことだ Mobb Life
度肝抜かされました。
爆音でかかったこの曲のHOOKで心を完全に掴まれました。
彼らのライブを以前にも田中面舞踏会で観たことありましたが印象最悪
なぜか筆者が緊張しまくっていたUMB東京予選で聴いたこの曲は格別にかっこよかったです。
このとき以来、私は完全にハマってしまいます。
人は、いつ琴線に触れるか分からないですから、こういう現場には常に顔を出さないといけないですね。
「I Feel Like Goku (feat. T-Pablow, Vingo, & G-k.i.d)」
俺らは悟空, 筋斗雲呼ぶ
必要ねぇだって俺らビートに乗る
ステージの上空高くいつも飛ぶ
またツレとあそぶ
Super Saiya, Super Saiya
精神と時の部屋で研ぎ澄ます
Super Saiya, Super Saiya
お洒落な道着に袖を通す
寝なくて平気 いつでも元気
ポッケに現金 一攫千金
フレッシュな毎日 開拓ない道
レーザーで探知 宝探し
仙豆の代わりに酒飲む 元気になるから戦い行こう
それとも疲れた体を休ます為にカプセルこもろう
なんでもありそれもいいよ
生えてるよケツに尻尾 この街の俺はヒーロー
この星の俺はヒーロー スカウター Cartier
かわす残像拳 死ねば長いway
シェンロンに頼め みんな集まれ
仲間繋ぐチェーン いくら戦重ねようが初心変わらね
常にSuper Saiya 限界すらないな
寝ず遊びに行く 毎晩筋斗雲でFlyHighさ
どこまでも行く 空高く飛ぶ
ダチとステージにいる ステージの上でDab
ガキの頃から 横にいる仲間
やりすぎな遊び方 ボロボロな身体
修行も半端じゃない 皆じゃついてこれない
常識レベルじゃない ザコは相手しない
人生ってなに 適当でいい
楽しむ毎日 好きなやつといる
Super Saiya 限界ないな
平凡なんて つまんないじゃん
この歌も相当カッコいい。
「ドラゴンボールが好きな男の子の歌」なだけだけど、ここまでかっこよく歌い
合いの手で「えいっ!」は不可欠。
この歌はなんといってもhookが秀逸。
語呂もいいし、リリックも最高。
「悟空,・呼ぶ・乗る・飛ぶ・あそぶ」ここらで踏んでるだけですが
フローがあいまって最高なhookです。
「Handz Up (feat. Benjazzy & Tiji Jojo)」
俺らが来た道開けなよ, bitch!
楽しみたいなら手あげなよ, bitch!
マグマみたく沸くアドレナリン
ストレスぶちまけ遊べばいい
不条理不満だらけこの社会
無いぜ興味新聞より見る鏡
カッケー服袖通す俺やばい, handz up
ばか騒ぎ R.I.P
メディアは偽物ばかり
ケツに火ついちまったし止まれない
遊びだって本気また朝に
ユキチ荒稼ぎばら撒け
俺ら浴びるステージで光り(止まない shine!)
暗い場所じゃダイヤだって輝かない
ステージの光り浴びてないと腐り枯れる俺ら
文字の通り金のなる木, aye!
(Handz up, handz up, handz up)
アドレナリン出まくり 速くなるノリ like a Macqueen
沸騰してる人波の上に飛び込んで波乗り
この場に来りゃ態度がSサイズの奴
皆がLサイズになる もう気にしてないストレス
遠慮はない制御はない (Handz up, handz up)
工場地帯の (煙の様)
高く登る (煙の様)
誰もが邪魔はできない
地元叩き挙げのFlow
ダサい奴のライブに払う10分で10分で
俺たちのライブなら 一瞬で去る
オラオラ感が異常ですが、
このノリをラジオでもリスナーにかましてるのが爆笑です。
BAD HOPはモテたいからとか、かっこよくなりたいとかで
ラップを始めた分けじゃないと思うんです。(真偽は知らないけど)
少なくともCreepy Nutsよりも元来イケイケ軍団がラップをしているのは
ラジオを聴けば一聴瞭然。
本当に心から溢れる出るスワッグを曲に投影するのは
「リアル」ですし、かっこわるいことはないなぁと思うんです。
そこが理解できて、初めてBAD HOPのことを心底好きになりました。
そして、BAD HOPの良いところはライブが上手い!
KANDY TOWNなんかと比べたら、レベルが違います。
KANDY TOWNの方が初っ端なのカリスマ性は断然違いましたが
この体育会系の練習熱心かつ本気度がライブに反映されていますね。
RIP SLYMEの枠を埋めるのがより親しみの持てるCreepy Nutsであれば
キングギドラの穴を埋めるのは、同レーベルのBAD HOPなんでしょう。
役者は変われど、日本の日本語ラップの構図は当分不変です。
日本語ラップオタク