QN From SIMI LAB /THE SHELLについて(2018/4/17)

こんにちは

日本語ラップは日本の音楽の中では爆発的に熱いと思います。
MCバトルもあり、流行っています。
猫も杓子もラッパーです。
ただ世界的にみると日本でヒップホップが流行っているかどうかは判断できません。
むしろアジアの中でも日本は劣っているという見方もできます。

「 88rising 」

アジアのカルチャーを世界に発信するプラットフォーム。

アジア人がUSに変革を与えている状況が見て取れるメディアです。
KOHHも客演した韓国出身のKeith Apeなんかはアメリカへの道を完全に開拓した第一人者です。

10代のインドネシア出身のRich Brianも世界的に有名です。
中国出身の4人組Higer Brothersもがっつり。
日本人のラッパーには中々スポットがあたりません。
「日本語ラップが一番やばい~」
って言ってる人は何をもってヤバいと評価しているのか
是非聞いてみてください。(嫌われると思いますけど)

でも正直、Rich Brianくらい世界的にヤバいんじゃないかと思った10代のアルバムが
日本にもあったんです。

QN From SIMI LAB /THE SHELL

THE SHELL
QN From SIMI LAB
ファイルレコード
2010-07-29


あともう少しだったんですよ。
あともう少しで本当に爆発的に世界までハネてたんですよ。
日本語だけでこんなにラップもトラックもやばいラッパーだったら、
S.L.A.C.Kを追い越せたと思うんです。

でも18そこそこで有名になってしまった
QNにバランスをとるのは難しかったんだと思うんです。

ビートの乗り方、言葉のチョイス、
トラックメーカーとしてもQNは若くして日本語ラップトップクラスでした。
このアルバムは期待が大きかっただけに世間では賛否両論ですが、
私は日本語ラップにとって偉大なアルバムだと思います。
MCバトル・ライブ、地方で全然有名でなかった彼らが、
曲だけでのし上がった象徴的なアルバムなんですよね。
「良質な曲さえ作れば、有名になれる。」
そのシンボル的なアルバムだと思うんです。

OMSBとの仲違いによるSIMI LAB脱退
今は非常に反省しているようですがNORIKIYOとのBeefなど、

ここらは当本人にとって間違えた選択肢だった認識はあるようで
とても厳しい環境下だったとインタビューしていました。

そして今は菊池一谷として復活しますが
世間はそこまで甘くありませんでした。
リリースされるアルバムの出来はお世辞でもいいとは言えません。

QNがずっと全力でラップしていれば、
NORIKIYO、SEEDA、RAU DEF、OMSBに劣らず
なんなら88risingにも取り上げられる抜群のラッパーだと
今では懐古するばかりです。(BESのときも同じこと書いたなぁ)
Welcome 2 My Lab (feat. OMSB’Eats)
この曲でぶっ飛ばされました。
良い曲です。
てか映像もクールです。
OMSBのトラックだけで首を振れます。
QNのフローはかなりビートに後乗りですけど、
S.L.A.C.K、PONYとは違ったキレ味があります。
この当時のQNはメリハリのあるラップで男前です。

Two Brock (feat. KYN & KKD)

生意気なラップでがっつりイケてるトラック
客演もトラックにばっちり乗せてラップします。

アルバム全体で聴ける日本語ラップクラシックです。
これ以降も何枚かリリースしますが、
衝撃を受けたのもあるのでファーストが私には印象的でした。

日本語ラップオタク

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください