DINARY DELTA FORCE/SOUND TRACK TO THE BED TOWNについて(2018/3/26)
こんにちは
前回の記事で若い子のフリースタイルはlick-gに似ていると陳腐な感想を書いてしまいましたが、
lick-gが一つの時代のベンチマークとなっているので当たり前ですよね。(前回はそんな記事でした)
lick-gが一つの時代のベンチマークとなっているので当たり前ですよね。(前回はそんな記事でした)
時代によってフリースタイル(ラップ、スタイルもしかり)ある一定の類似性があると思いますが、ロケーションによるラップの特異性もあると思います。
北海道なんかは、キャラクターが凄く強く出てると思います。
BIG JOE、しろくま、MC松島なんかにスタイルの共通性は感じられません。
BIG JOE、しろくま、MC松島なんかにスタイルの共通性は感じられません。
一方、福岡、京都、岡山なんかの街になると、
地方特有のスタイルが形成されているように個人的には思います。
地方特有のスタイルが形成されているように個人的には思います。
地方に根付くスーパーヒーローがいて、地方のMCはその地方で正解となったスタイルに寄っていくのは当然の流れかと思います。
大阪という一大フリースタイル文化の変化の影響を(和歌山、兵庫と比較して)受けてこなかった京都はどちらかというと、BONG BROSの街です。(ANARCHYやR-RATEDの文化もあるんでしょうけど)
そんなローカルな文化の中で最も眩しく黒いのが横浜じゃないかと感じます。
そこで下記のアルバムの感想を述べたいと思います。
『DINARY DELTA FORCE/SOUND TRACK TO THE BED TOWN』
タイトルから発狂レベルで黒い。
メンバーはRHYME&B 、祀SP、 calimshot 、DUSTY HUSKY。
その中でもとくに有名なのがRHYME&B。
元ライムボーヤこと、RHYME&B は村一揆(丸、NONKEY、あるま等)出身。
ちなみにBLAHRMYはSHEEF THE THIRDとMILES WORDで形成されています。
そして皆さんはMOSS VILLAGE JPN出身です。(神奈川県藤沢市出身のこと)
ええっと、、、何語ですかと笑
拗らせてますけど、これが日本語ラップでございます。
日本語ラップがちゃんと流行らないのはそもそも読めないからです。
そんなことは置いといて、DDF(DINARY DELTA FORCE)は徹底的な現場主義です。
そして、一聴してすぐ分かる「90年代のNYサウンド」のような佇まい。
アナログさ、黒さ(漆黒)「このノイズの入ったバイナルやばいっしょ」とくっそ詰めてみたアルバムに仕上がってます。
このアルバムは絶対、全部通して聴いて(流して)
空間を藤沢ワールドにすべきです。
が、代表曲の好きなバースだけ抜粋します。
「BED TOWN ANTHEM」
月夜に舞う吐いた白い息
今放り出す愛 着いた灯火
次よりまず今 描いた仕事人
それは枯れた街に咲いた見事に
次よりまず今 描いた仕事人
それは枯れた街に咲いた見事に
滑り出した創造性 豊かなガキが見せる
羽ばたきは人より高く飛ぶ事で得るもの全てがこの地へのエール
逝かれてるが最高にいかす 音によう踊り子グルーヴ
創り出す見てみなこれがワックかどうか
逝かれてるが最高にいかす 音によう踊り子グルーヴ
創り出す見てみなこれがワックかどうか
節穴は多い i love my homies 繋いだ街と手とメリージェーン
首ぶら下げても恥のないチェーン 掴み離すな
ここにしかねぇ これは僕ら以外にゃ価値のないチェーン
真冬感があって、ヒップホップが濃縮されています。
くっそかっこいいですし。
初めて聞いたヘッズは泣いたんじゃないでしょうか。
なお、私は悲鳴を上げました。
日本語ラップオタク