BY PHAR THE DOPEST/だからどうした!について(2018/3/10)
こんにちは
最近暖かくなり、4月が近くなると大学時代を思い出し、
秒で辞めたDJサークルも思い出します。
秒で辞めたDJサークルの先輩にたくさんの日本語ラップの知識を教えてもらいました。
当時知らなかったラッパーを教えてもらい
ワクワクしてました。
AMIDAのCDを貸して貰った時、タイトに韻を踏むかっこよさを学びましたね。
AMIDAを加え、貸して貰った内の1枚に、下記のCDがありました。
『BY PHAR THE DOPEST/だからどうした!』
KREVAとCUE ZEROのグループですね。
圧倒的なKREVAの才能で持っているグループです。
KREVAは、ソロとKICK THE CAN CREWより、ここではコアなラップを目指していそうです。
このアルバムはトラックもコンセプトも(恐らく)KREVAの好みが凄いです。
一方で、CUE ZEROはNYで何を修業したのか分からないぐらい、成長していません。笑
幼馴染(腐れ縁)によるラップの調和は良かったです。
このアルバムのトラックは何といっても洒落てます。
「うわぁ、サンプリングだぁ」と感じです。がっつり遊び心があります。
KREVAもインタビューで下記のようにコメントしています。
「トラックでは、誰もやってないことがしたかったんです。それで、(ふたりの生まれた年である)76年のサンプリング・ネタを使うって縛りを作ったんです」
恥じゃないのサンプリング元は
Patti Labelle – Isn’t It A Shame
YEAAAH!のサンプリング元は
Wild Cherry – Play That Funky Music
天国と地獄のサンプリング元は
四人囃子 – 泳ぐなネッシー
知っているのはこんなところですか。。
このアルバムの洒落ているところはアルバム通しての曲の展開です。
「ラストコンサート」から始まるコンサート。(このアルバムが最終章かのような入り)
「でっかい内緒話」からの「We back!」で丁寧なオープニングは終了。
「やるぞやるぞとは聞いてはいたけどそれ以上にやる」「音愕業改」では日本語ラップ的な言葉遊びをがっつり。
「恥じゃない」ではKREVAお得意のメロディアスのラップでアルバムにアクセントを与えます。(KREVA色に染め上げ)
だからどうした~あlet’s go~
誰がDOPESTやりましょうぜ 涙多めの神戸牛ならNOセンキュー
いずれ西の方まで当然もう 全部持ってく猛烈テクニック
切って貼ってヒップホップだってそう
切って貼ってヒップホップだってそう
俺ら言葉の事情なんかどっかにさておきサクサク休まず書く
音愕業改
日本はもちろんジャメイカあたりや
アメリカあたりも当たり前
ヨーロッパでは評論家が当然のように存在
南米アジア、賛成反対どこでも関係なしだ
栄養ぐんぐんぐんぐん吸収
拡大 勢力 分布図
安全運転
余裕くらいがちょうどいいよ
ゆとり持とう like a 道徳の授業
実況生中継
息吐いて もち吐いたら吸って
ハイ ナマステ
新鮮な酸素 脳内のダンスホールに 流し込みな男女
後は忘れんなよgood music
ダサいシットは即中止だろ
前方はもちろん 全方向を注意
やっぱ快適が良いよ
音読しただけでFG感のある韻の踏み方で
感心してしまいます。
何回も読みたくなるリリックですね。
KREVAの「俺、やろうと思えば、やれるでしょ?」と日本語ラップヘッズに問いかけるようなスタンスに嫉妬をします。
KREVAのトラック、ラップを聴いて、KREVAの価値観を多角的に勉強したい方にはお勧めのCDですね。
日本語ラップオタク