環ROY/なぎについて(2018/2/22)
こんにちは
今、劇的なフリースタイルブームで猫も杓子もラップが出来る時代です。
学生だろうが、サラリーマンだろうが本当に誰でもラップが出来ます。
かっこいいか否かは置いといて、特殊な文化が普遍になりつつあります。
楽曲を製作し、世間に広める為に、一番手っ取り早い手段が
フリースタイルで有名になることかもしれません。
ニコニコ動画も一時期ブームでしたが、MCバトルが一番健全なマイクストーリーです。
しかし、文化が開かれた分、かっこいいと思われにくくなっていると思います。
逆にMCバトルに参加しないほうがかっこいいMCとして
成している複雑な状況です。
「ラッパーだったら、フリースタイルくらいはできるだろ?」という文句も
一億人総ラッパー時代では、
「曲を持っておらず、フリースタイルだけのやつをMCとして認めねぇ」の方が今はしっくりきます。
そんなこんなで今回はMCバトル「でも」成したかっこいいラッパーを取り上げたく思います。
『環ROY/なぎ』
MCバトルが強いとされている第一人者です。
環ROYは「現代のフリースタイル」の場から遠ざけたところで
日本語ラップが出来ているラッパーの一人でしょう。
(まぁ、見る人が見れば「今のフリースタイル」と「昔のフリースタイル」は
グルーヴ感が違うんでしょうし。)
『環ROY/少年モンスター』以来、様々なトラックメーカーから引っ張りだこです。
『環ROY×Fragment /MAD POP』
『環ROY×Eccy /more?』
『環ROY×DJ YUI/COPYDOGS』
『環ROY×OLIVE OIL/Weekly Session』
『環ROY×NEWDEAL/the klash』
細かく単語ごとに区切る力強いフローで
自身の世界観をぶつけます。
上記のアルバムから待望の4年越しの単独作品である
break boy in the dream feat.七尾旅人はくっそ流行りましたね。
話は戻りまして、上記のアルバム。
アルバムが増すごとに芸術的要素が強まります。(MVからも感じます。)
鎮座DOPENESSと作られる楽曲はチル感が強いですが。
結婚し、お子さんが生まれた背景が影響しているような
緊張感のあるラップ。
チャラチャラした装飾品を排除したスマートな曲ばかりです。
日本語ラップのカテゴリー分けが明確に出来ないアルバムになっています。
「offer」「on&on」「ゆめのあと」が私のお気に入りです。
結婚したり、お子さんが生まれて
ラップの雰囲気が変わるラッパーは多いと思います。
KOHEI JAPAN、般若、ZORN。。。。。
その中でも、影響は受けつつも等身大の価値観でラップが作られる
環ROYのこのアルバムは他のラッパーにない聴き心地でした。
余談ですが、MCバトルでの名前いじり。
「環ROY」で踏む場合はマストで「玉拾い」です。
日本語ラップオタク