アルバム その他

LowPass/Mirrorzについて(2018/1/29)

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こんにちは

日本語ラップにとって1月はとても忙しい月でした。
KOHH、UZI、般若、NORIKIYO、、
日本語ラップヘッズは追わなくてはならない情報がたくさんありました。
さらに1月末にはECDの死去、ライムスター宇多丸「タマフル」の終了。
日本語ラップ史とかいう科目があれば、必出の出来事ばかりです。
センター試験などに向けて、上記の出来事が並び替えがしっかり出来ないとだめです。

しかし、そんな重大な出来事の中、声を潜めるラッパーが大多数です。

ディスさらたら、仕返す。
仲間が捕まれば、『フリーウジ!』と言う。

(ECDの出来事に関して、歌う人は多いですね。)
上記のアクションがあって、
初めて日本語ラップである必要があると思うので、リアクションを期待するしかありません。

NORIKIYOも言ってましたが、
日本語ラップでなく、『ヒップホップ』だ!という人がいますが、
私なんかには『ヒップホップ』は理解出来ません。
『ヒップホップ』は文化、哲学、歴史的要素を多く含み、
一側面からだけでは語れないからです。
たがら、このブログは(より稚拙なの言葉を選びたいですが)日本語ラップなんです。
今回紹介したいアルバムは
LowPass/Mirrorz

Mirrorz
LowPass
Pヴァイン・レコード
2013-05-02


LowPassgivvn(ラッパー・プロデューサー)とtee-rug(DJ・トラックメーカー)
というメンバーで形成されており。

今ではQiezi Maboとして活躍しています。
Qiezi Maboも詳細が不明な組織ですが)
君がどうこうおっしゃっても僕は中耳炎
手首 足首 首 そんでブレークビーツ
ヘルス嬢に聞く流行りのランジェリー
夜に咲くアサガオ
夜を裂くその名 Qiezi Mabo

話は戻りまして、
『こんなアルバム、僕は知らないぞ』という方が多くいると思いますが、非常に損をしています。
日本でこんなに鬼才で、変態的にラップが上手い方は稀です。
『ラップが上手すぎて、ごめんね』と謝っても足りない程のスキルと面白い世界観の曲が多いです。
支離滅裂とも取れる言葉遊びはとても聴き心地が良く、何度聴いても飽きないです。
アルバムを通して、叩くようなフローでグルーヴが効いています。
今回、故ECDの相方でもillcit tsuboiさんのプロデュースということもあり、さらに聴き心地がいい。

そんな高い評価のアルバムですが、残念ながら世に2枚しかアルバムを出していません。
シーンに影響を与えよう、評価されようと企んでは無さそうで
非常に内向的で、自分がやりたいことをやっている様子です。
もっと、たくさん聴きたかったですが、残りはQiezi Maboで聴きましょう。

「Mirrorz」

お前の倍の倍 Hi-Fiな唇
目の前 お前は間違いなくチビる  ハングリーなお口 あんぐり クリビツ
ジャングルの奥地 コンクリ 無機質  ずっと正気っつうのもキツイ正直
黙って見てないで置いてけ所持金  Tee-rugのビートにしとけお辞儀
ルネッサンス期 迎えたMPC  狸寝入り いびき できない値引き
簡単な話 まるでABC  LP 世界最悪 まるで10cc
不安なら つけまつけな like KPP

マジか お前もか ブルータス  お前には聞こえないよ この周波数
ケンゴより鋭いスルーパス  あとは流しこむだけのミックス卓
インザーギより鋭い嗅覚  オフサイドポジションで君を誘惑
スタジアムを低空飛行で空撮  全部俺なら俺で◎
8mile バトル前のエミネム  良いも悪いもはっきり目に見える
メガネかけてなくても飛び出る  俺対俺 俺が勝つ出来レース

RAU DEF同様、音読するだけで、もうラップになります。
かなり韻が効いているので、文脈なんて無視しましょう。
MCバトルヘッズはとりあえず、これを聴いて固定観念をぶっ飛ばしましょう。

「Coulda’ Woulda’ Shoulda’」
せっかくのfreshnessも冷蔵庫入れんのがすげえ面倒
消え失せる 鮮度 デクレッシェンド  不衛生の向こう 石鹸も熱線も無効
I know でも今君が目の前寝転ぶベッド  高すぎるオッズにオールインでベット
お手上げ aka トーヨーヘーンズインディエー  欲求に依存 来ないインデペンデンスデイ
今宵は心ゆくまでプレイ

Punpeeを客演として呼んで、ファンク感のある曲になっています。
個人的に大好きな曲です。

「Spinning Wheel (Sotomawari)」
恵比寿 渋谷 原宿を  泳ぐ 君に会いに行くよ
新宿 高田馬場 池袋  ヒアルロン酸 to the 涙袋
君は湿らす eyes 聞けば辛い理由  でもな I’m on fire
君の濡れた袖乾かすドライヤー  デカい黒目に映る俺はイルなライマー
女子がピッチャー 俺がアンパイア  なら 唯一のボキャはストライクだ
一言書き忘れたフライヤー  1drink + one love まあいいや
どうせあいつのクラッチになるし

Bullshit, spinning wheel  今日も回り回る 焦り気味に
Bullshit on the spinning wheel  中心に向かってくジリジリ
弾けるvibe 知らしめる合図  入れては締め出す
小さめのsizeでもsmoothでnice  Yo 狂ってないよ 普通でいたいから
Get, get down

山手線の歌です。
これもオリジナリティのあるワードセンスで、安定した言葉数
聴いてるリスナーを楽しませてくれます。

自分のやりたいことを丁寧に昇華し表現するラッパーは最高です。
givvnはラッパーだけでなく、プロデューサーでも活躍しているようなので
日本語ラップに今後も多大な影響を与えてくれる存在でしょう。
日本語ラップオタク

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