NORIKIYO/OUTLET BLUESについて(2018/1/16)
こんにちは
僕が感想を述べているアルバムは全て現物(CD)で購入したものになります。
iTunes、Spotifyが流行している中、私は遅れているのかもしれません。
でも、やっぱり現物を手にとって、クレジットを眺めたり、リリックを読み漁ったりとCDの良さはあります。
池袋BEDで『RAU DEF/ESCALATEⅡ』のジャケットにPUNPEEのサインを書いてもらったり、『PUNPEE/MORDEN TIMES』の隠しトラックをみつけたり、CDを持っているとワクワクします。
CDもれっきとした宝物なんですよね。(私からしたら)
バイナルからCDに変わった時、先人は味気ないと感じたように
CDもストリーミングに完全に変わるのでしょう。
CDが売れない時代に、CDを売ろうとした(そして結果として売れた)PUNPEEは偉大なんでしょうね。
一方、S.L.A.C.KはCDをお兄ちゃんと比較してリリースします。
CDを今か今かと待ちわびていたヘッズに対して、シングルで発売して頂けます。
お願いです、アルバム単位で頂けるとヘッズとしては助かります。笑
今回、感想を述べたいアルバムは
「NORIKIYO/OUTLET BLUES」です。
NORIKIYOは最近「路傍に添える」を販売したばかりで、私は読み耽っていました。
リリック中心に書かれている詩集でしたので、(音楽を聴きながら)楽しく読みました。
NORIKIYOのラッパーデビューが26歳。
「SEEDA & DJ ISSO/CONCRETE GREEN」の客演でラッパーデビュー。
「SEEDA & DJ ISSO/CONCRETE GREEN」の客演でラッパーデビュー。
27歳で「SEEDA/花と雨」の客演、28歳で「NORIKIYO/EXIT」。ファーストにして、傑作クラシックです。
しかし、ラッパーになるまではラッパーらしい経歴があります。
NORIKIYOがラッパーになるまでは、SDP(Sag Down Posse)として詐欺まがいのことで生活をしていたようです。警察から逃げる際に、脚を大怪我したりと、その頃からラッパーとして生きることを決意したそうです。
NORIKIYOがラッパーになるまでは、SDP(Sag Down Posse)として詐欺まがいのことで生活をしていたようです。警察から逃げる際に、脚を大怪我したりと、その頃からラッパーとして生きることを決意したそうです。
「さあBLAZIN立ち上がる時だ。仲間は日本人ラテンにコリアン」
「Do My Thing」では、杖をついてラップしています。
「Do My Thing」では、杖をついてラップしています。
当時、高校生の私は「杖かっけぇぇ、杖しぶい!!」と思っていましたが、NORIKIYOだからこそですね。笑
今回はセカンドアルバムの「NORIKIYO/OUTLET BLUES」をどうしても取り上げたく思います。
ファーストは言わずと知れたクラシックですが、このセカンドも傑作です(比較するものではないですが)。
このアルバムのデメリットを挙げるとしたら、B.L先生が「くどい」位です。
しかし、リリックの土臭さ、人生の後悔、懺悔、厳しさ、力強いフローがB.L先生の派手なトラックと対峙しており、かなり挑戦的なアルバムになっています。
上記のコントラストより、NORIKIYOの精神性(=「要は結果が必要、金が必要」)と手厳しいスタイルがかなり映えるアルバムです。
このアルバムのデメリットを挙げるとしたら、B.L先生が「くどい」位です。
しかし、リリックの土臭さ、人生の後悔、懺悔、厳しさ、力強いフローがB.L先生の派手なトラックと対峙しており、かなり挑戦的なアルバムになっています。
上記のコントラストより、NORIKIYOの精神性(=「要は結果が必要、金が必要」)と手厳しいスタイルがかなり映えるアルバムです。
このアルバムにはストーリーがあります。
1人のハスラー(NORIKIYOの分身?)が運命にあらがうことが出来ず生きていく姿をストーリーテリングしています。
「折れ鼻のメガネ」→「儲かるけど」→「運命feat般若」(というか、客演に般若を呼ぶスピードが早すぎぃぃ。)
また、下記の2曲もファーストアルバムと合わせて、聞きたいところです。
ファーストあってのセカンドアルバム。NORIKIYO先生にヘッズはやられます。
ファーストあってのセカンドアルバム。NORIKIYO先生にヘッズはやられます。
「2face feat BES」の続編の「Hate me feat BES」。
「RAIN feat SEEDA」の続編の「REAZON IS feat SEEDA」。
そして、高校生の私がハマったのがこの曲です。
余談ですが、SEEDAの歌詞がパンチラインの嵐です。
余談ですが、SEEDAの歌詞がパンチラインの嵐です。
「REAZON IS feat SEEDA」
HIPHOP 猿真似 終わる気ないさ
日本語ラップぶっちゃけ興味もないわ
枠組みなんかクソくらえだ
この星に住んでただ音楽を謳歌
例えるならば あの黒いカラス
例えるならば でかいドブネズミ 例えず言えば
時代が生んだ望まれない街の輩
山椒は小粒でピリリと辛い
好きなようにやらせてくれよ先輩
池袋BEDでNORIKIYOはSEEDAと切磋琢磨されたそうです。
そして、代表曲。
「アウトレットブルース~蛇の道を行く~」
「アウトレットブルース~蛇の道を行く~」
力強いhookに挟まれた、さらに力強い1バースの短い曲です。
最高にかっこいいです。
等身大の俺なりのブルースを
朝の様に天を向き手広げ吸って吐く
羽なんてねぇが空 見上げちゃ怒鳴る
もう一回 あの日あの時へ
戻れたら?って馬鹿Mathafucka!
まだ終わっちゃねぇさ 行くぜ あほんだら
今日いっぱい泣けばもう行くわ
訳はもう聞くな ありがとう少しずつ
また一つ感謝 手合わす仏壇
知らねぇよ神は 只 俺のルーツだ
こんな歌詞が書ける、NORIKIYOみたいな男になりたいものです。憧れます。
男は黙って、仕事しましょ。
日本語ラップオタク