まゆちゃむ。/common girlについて(2018/1/15)
こんにちは
最近、ライブなどの関係でニコニコ動画出身の方のラップを拝見することが多くなりました。なんとなくらっぷびとのCDは2枚ほど買っていた程度で、生では最近初めて見ました。
いやぁ、度肝抜かれましたね。
とにかくライブが上手いですね。声の質とマイクの使い方(なんですかね)、ラップ自体めっちゃうまい方が多い。(やっぱり、なんでなんですかね。)
歩く性教育、、、名前がどぎついですが(まぁ、このご時世R指定がメジャーデビューする時代)、ライブがめっちゃかっこよかったです。
知らぬ存ぜぬ、興味ないから聞かない、聞かず嫌いなんて勿体ない。もっとdigります。
ところで、今回感想を述べたいアルバムは
「まゆちゃむ。/common girl」
EPでしたが、2017年なんだか印象に残ったアルバムの中の一枚でした。
(悲しいんですが、amazonでもYou Tubeでも音源はないんですね)
(悲しいんですが、amazonでもYou Tubeでも音源はないんですね)
女の子でラップするのやっぱり大変なんだなと思います。
雑にカテゴリー分けすると
①凄く強気なヤンキー混じりなフィメール
②天然、天才とあれは紙一重系フィメール
③メンヘラ、自傷癖フィメール
④事務所から無理やりやらされてる系アイドルフィメール
そう考えながら、COMA-CHI、RUMI、MARIA、
S7ICKCHICKs
、ちゃんみな、水曜日のカンパネラ、あっこゴリラ、charisma.com、DAOKO、泉まくら、HALCALI、lyrical school
……等
S7ICKCHICKs
、ちゃんみな、水曜日のカンパネラ、あっこゴリラ、charisma.com、DAOKO、泉まくら、HALCALI、lyrical school
……等
(いや、こんな雑なカテゴリー分け、男のラッパーの方が簡単にできるんですけどね笑)
そんな中、まゆちゃむ。は新鮮でした。
上記のカテゴリーにはいない、関西気質の韻に明るい女の子のラップ、内容もタイトル通りの一般的な女の子の内容で、かなり好感を持ちました。
このアルバム聞いて、「この子嫌い」っていう方は性格がかなり曲がっているか、そもそも関西が嫌いかどちらかです。
まゆちゃむ。/common girlの良い点は、韻の質です。
ラップに韻なんて必要ないですが、あればリリックに締まりが出てきます。
しっくりくる堅い韻を考えるのってすごい労力を必要とします。(だから私は韻が好きです)
そういった点でまゆちゃむ。のリリックには個性があり、韻が硬く、グルーブも大切にしていて、リリックが丁寧に作られていると感じました。
このEPの中から、特に良かった2曲を下記します。
「まゆちゃむまる」
あの自己中で有名なB型
別に自分勝手でいいから
別に自分勝手でいいから
うちの話を聞いて何になる
結論から言うなんもならん
とっつきにくい私ですが
誰彼構わずばっちこい
「給食でたまに出る揚げパン」と「ふわふわな電車の椅子」と
「金曜ロードショーのジブリ」にテンション上がる精神年齢
1・9・ 9・ 7 平成9年
19のやつは大体タメ
でも誕生日きた人もおるから大体タメ
自己紹介的な歌です。
自己紹介の曲を作ること自体がかなりヒップホップですね。
自己紹介の曲を作ること自体がかなりヒップホップですね。
「common girl」
年がら年中 情緒不安定
春夏秋冬 とかは無関係
年がら年中 情緒不安定
春夏秋冬 とかは無関係
構っての合図 イコール「大丈夫?」
たいていの女のメンタルは豆腐
キャラで飲んでるイチゴミルク
一語一句並べる言葉チープ
ブランド物はただのステータス
お顔を拝見、すげーぶす
すっぴん見せるの超はずいって
まゆげとカラコン、バレてんぞ
「どこにでもいる女の子」のあるあるをラップしています。
まゆちゃむ。の観察力、感性、そしてそれを曲に昇華できる上手さに脱帽です。
そんな注目していたラッパーまゆちゃむ。ですが、活動休止するとかしないとか。
関西色のフリースタイルでとても強く、アルバムもすごく良い出来で、キャラクターとしても面白かったのですが、、、、こればかりは残念です。
(ラップしている時点で普通ではないですが)
「普通の明るい女の子」を聞けない今、
「普通の明るい女の子」を聞けない今、
私の選択肢は③メンヘラ、自傷癖の等身大のラップしか選択肢がなくなりますので
新しいラップの出現を期待します。
日本語ラップオタク