2019年 BEST ALBUM TOP5(2020/1/4)



明けましておめでとうございます。
(前回記事は、書いてるうちに意図せず年明けてたから、ノーカウントで。)
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今回は、僕が2019年に聴いて”良かった”と思った作品をランキング形式に上げたいと思います。

《ルール》
  • あくまで昨年僕が聴いた中でのランキング
  • もちろん主観のみで判断(所謂、独断と偏見)
2020年になったということもありますので
ここらで再度、簡易的にブログ主の自己紹介をしたいと思います。
  • 1992年生まれ
  • 27歳
  • 社会人5年目
  • 商社で働くサラリーマン
  • 京都生まれ京都育ち(大学生まで)
  • 横浜住み
  • 最近結婚した
  • 友だちが主催するイベントでは、ラッパーもどきのラップを披露するも痛々しい模様
  • もう、どんなに小さなMCバトルでも一勝もできない模様
  • ラップするのも、正確に批評するだけの文章力は、ありませんし、日本語ラップが好きすぎるが故に、どうにかして日本語ラップにどんな形でも関わっていたいというどうしようもない、成れの果てのおじさんをイメージして頂いて(弱者の草野球チームの監督的な)

こんな可愛そうなおじさんが恥も外聞もなく、書いてるんだと思って頂けると許していただけますか。
なので、以下で偉そうに書きますがご容赦を。(下品なセーフティネットを敷きました)
太郎忍者のPUSSY remixが一位だったことを前回記事で書いたので、敢えて太郎忍者を省いた場合のランキングを書きたく思います。
太郎忍者の経歴を鑑みずとも、あれだけの豪華すぎる演者を集めたのはアッパレ他なりませんし
もう日本語ラップクラシックとなったあの曲を軽々と超えたremixには、感服したました。
全バース興奮が収まらない、楽しすぎるリミックスでした。
あと、ライブが上手すぎて辛い。

ちなみに2018年は、10位まで考えていたようです。

前回頑張って、あらゆるアルバムを思い出す作業をしたので、

今回はTOP5です!!!

第5位
「Itaq/No Problem」
神に選ばれた男ことItaqです。
アルバムも好きですが、soundcloudで耳にしたこの曲を一番聴きました。

「Itaq/委託」
委託
粗悪興業
2019-05-08


かなり早熟なラッパーで、宗教がらみもあり
ラッパー(人間)の器として面白い度量です。
19歳にして、Jinmenusagiにも声が届くほどです。
とはいえ、19歳にして、若手ラッパーの括りとしては幾ばくか窮屈で、既に土俵は日本語ラップの役者です。
高速フローおよび滑舌(ラップのスキル)、内省的なリリック、世界観が成立したラッパーとして
非常に面白く、アルバムを引き続き追っていきたいです。
特にリリックが面白いので、ぜひ聴いて欲しいです。
何事ともNo problem ya 何事もNo problem ya 全てが順調に進んでるのに
石橋を叩くのはむしろ危険

第4位
「ゆるふわギャング/CIRCUS CIRCUS」

ゆるふわギャング & Ryan Hemsworth
Mary Joy Recordings
2019-11-13


CIRCUS CIRCUS [Explicit]
Mary Joy Recordings / Secret Songs
2019-03-29



かれこれ何年か前にゆるふわギャングのライブを見たことがあったのですが

2019年見たライブは、もうレベルが変わっていました。
Ryugo IshidaNENE
NENEが女性でありながらHook映えもかなりするラッパーで
めちゃくちゃラップの基礎が成立しています。
ライブパフォーマンスでもほぼ主役の力強さを見せます。
むしろRyugo Ishidaの方が、ゆるふわギャングのアクセントとして
良い温度感でラップをします。(Ryugo IshidaTAPE TAPEは、バカよかったです。)
TAPE TAPE [Explicit]
Mary Joy Recordings
2019-08-21


彼ら2人の人生経験をかなり反映させたラップスタイル(簡単に言うとRyugo Ishidaは片親、NENEはかなり反抗期だった気がする)は、
2人のタトゥーが似ていてお互いの経歴を知った結果
自分のやりたいことを昇華できるのではとの思いで
ファーストアルバム「ゆるふわギャング/Mars Ice House」
を作成します。
Mars Ice House
ゆるふわギャング
SPACE SHOWER MUSIC
2017-04-05

お互いのアート(曲、タトゥー)に惹かれあって。。。(恋愛なんて生ぬるい)

このアルバムは、彼らがやりたいことが詰まっており
非常に聴きやすさが重視されたアルバムに思います。
アルバム全体の音自体は世論に寄せており

「Smokin’ Like A Yurufuwa」

もう壊せ 何もかも 全部砕いて 巻き直せ
調子に乗ってぶち壊せ 自分を信じて保て

何にもできないお前は
てめえで周りが見えないから
やらない やならい奴らは
一緒に言えない
feelできないやつとは
奴らとは吸えない

この曲は2分程度なのですが、
Ryugo Ishidaの破壊の衝動に駆られているラップの緊迫感が
最高です。
この世界を力強く否定しながらも、自分はあくまで肯定する。
力強い曲で元気になります。(僕は吸ったことないけど、吸ってる気がするアルバム。多分)
第3位
「NORIKIYO/ O.S.D. ~Old School Discipline~」

O.S.D. ~Old School Discipline~
NORIKIYO
YUKICHI RECORDS
2019-01-04



尖りすぎぃぃい。
丸くなったフリの期間が短すぎ。
もう大好きなコンセプトです。
軽い気持ちで触ったものをボコボコです。

 タイトルとアルバムの全体のコンセプトから読み取るに
「日本語ラップとは、何だったかね。よう考えろよ」と
日本語ラップのリスナーへの説教です。
先輩へは挑発ソングになっています。

「何だそりゃ?」に至っては、
若手、先輩への大胆なディスソングです。
おそらくBAD HOPあたり、(間違いなく)ZEEBRAが宛先です。
あ… 言いすぎたか? つい本音が出ちまう俺の性  
でもみんながカッケーつうから聞いてみた
けど、あれ? あら? 俺の耳ってもんがおかしいのかな
英語好きならアメリカ引っ越してAll Day Nigga
言ってりゃいいんだよそっちで好きなだけ おれば当然違う 
いいんじゃねぇ?スカッとしてるLA辺りでスキャット  
「ビーバッパパラッポ」 それと似た様なもんだろ 空っぽ
日本語使ってラップしてんのにLiveで聞き取れねぇとかねぇじゃん
まっとうな事を言ってんだけども世間じゃ俺をこう言うって「Hater」
はいはい大正解 その通り俺はシーンきってのうぜぇ奴
ボケてんから突っ込んだけどお前らにとっちゃありがた迷惑

もう歳とかどーでもいい だけど敬う10個上
「でもたまには見てぇもんだよなイケてん所を1個ぐれぇ」
って居酒屋で言ったとしたら陰口になっちゃうね
でもビートってもんに上手に乗せたらお金になちゃうGameだろ
イケてる音源作ってライブステージでShow Case
プラスにしか転じねぇだろって後ろの照明分
Who are you? 滑稽 イメトレばっかの童貞君には用ねぇっす
おじさんテキーラより家で飲む養命酒
仲良しこよしの光景よりバチバチで良いって思うぜ
そのキャデラックとかRolex その分皆無の比喩表現
OK 韻踏みごっこはもうね してりゃいいんだよそこらの公園で
やっとけガキに混ざって LAかぶれの田舎っぺ
もう… ラッパーってもんはなんなのか イケてんの?あんなのが
白黒つけんじゃなんだろな シマウマさんとかパンダとか

次回作の「平成エキスプレス」

平成エクスプレス
NORIKIYO
YUKICHI RECORDS
2019-03-01


前作の「 馬鹿と鋏と」も最高なんですが、

馬鹿と鋏と
NORIKIYO
YUKICHI RECORDS
2018-09-28


鋭利な曲(「日記(追記あり)」と「山道」など)が多く収録されており
ラップシーンごと埋葬しそうな勢いな一枚です。
さすが、墓石屋の倅です。

それもこれも、愛ゆえにです。
愛を持って 愛を持って 愛を持って行こう 行こう

第2位

「YUKSTA-ILL/DEFY」
ディファイ
ユークスタイル
Pヴァイン・レコード
2019-02-13



ラップに明るくない人でも、名古屋といえば

呂布カルマ、TOKONA-X、AK-69が浮かぶと思いますが
東海地方を拠点とする伝説的な不特定多数集団、TOKAI DOPENESS/NEO TOKAIこと
YUKSTA-ILLです。
経歴として、UMBで東海を制したことを皮切りに、アルバムをリリースしています。

謂わば、言葉遊びなんですが
緻密に練られたリリックに、意味や背景、黒さをトッピングし
曲全体にグルーヴを産み出します。
一曲に込められる伏線や構成を成り立たせるに多大な時間を要するだろうと想像すると
誤解を恐れず言うと今の時代に合わない低燃費なラッパーです。
どんなに平易な幼稚な言葉でも、YUKSTA-ILLの前では、HIP HOPに調理されます。

OMSBのトラックにYUKSTA-ILLという化学反応。
「SELFISH」
火蓋切って落とされる個人プレー
またもやジョギングセンス まるで翼を授けるドリンク系
渇望者たちが欲しいくせえ 街中に連鎖反応
REP82年が担当 DEFなY
ローカル発 まだ死に物狂い 絶命危惧種 ある意味その部類
健気にフロー 時に大真面目 時にでらテキトー
と見せかけ次の次が来る てかMany mo 自画自賛のshit 手前味噌

お前の母ちゃんでべそ 俺は一番完全燃焼
何言われても関係ねえしょ いざ開いてかん点検口
逆に覗き見してく 試されてるお前 もう屋根裏まで殺しにきてる

無駄に口塞ぎ OMSBのビートに首ふりゃ良い
けど欠く気配り さながら飛ばす早すぎるマシン
時は平成の最後 ありがちな前例の対処
こちらの都合で全経路解除 It goes like this

硬い、固い、堅いすわぁ、、、
 MVも合わせて最高です。

2019年最後に発表した「YUKSTA-ILL × OWL BEATS/DDICTION」
最高の2020年への贈り物となりました。
第1位
「SHINGO☆西成/白目」

白目
SHINGO★西成
昭和レコード
2019-10-23



これは、完全なる好みの差で1位と2位の差ではありますが
敢えて差をつけて、2019年の枠の中で1位を選ぶ場合、この一枚です!

聴いてて、思わずニヤケてしまって
鳥肌が立った回数が僅差で「SHINGO☆西成/白目」が多かったです。
「白目」

上手く口が立つと家が建つ
でも過ぎるとなんでも険が立つ
心が狭いと腹が立つ
ココ ええ音あるで みんな集まるのを待つ
どんだけコンパネ運んでこんだけマネー
嘘つきと短気は損やね ホンマに
「もうダメ」言いながらでも続けてここまで
汚いヤジも書き込みもカネに変える
時間気にしてばかりでは信頼築けない
真似するのはウマいが心が伴ってない
時に語り合うことも必要 
譲れない思いのまま席を譲る方が格好良い
ゆっくり噛み噛み 急いで食べろ
会社があなたを待っている
ぐっすり眠れない日 これを聴いてみろ
AIも白目剥いている
活きの良いフローも非常に楽しいですが
ここにきて最後、日本語ラップのリリックに耳を寄せて
詩人の言葉言葉を丁寧にピックアップして楽しみたいです。
(トラックの元ネタとか、トラックメーカーとかに疎いし笑)

どうしても、急いでて
このアルバムを一枚聞けないというあなた!!!
この3曲は、急いで聴いてください。
「日焼けしたって俺らは黄色」
「ワタシミチニマヨッテマス」
「ラッパーの背中をながめて」

ラップのキレが増したSHINGO☆西成を楽しんでください。

2019年

第1位「SHINGO☆西成/白目」
第2位「YUKSTA-ILL/DEFY」
第3位「NORIKIYO/ O.S.D. ~Old School Discipline~」
第4位「ゆるふわギャング/CIRCUS CIRCUS」
第5位「Itaq/No Problem」

2019年も最高の年でした。

2020年も日本語ラップを楽しみです!!!
日本語ラップオタク



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