2022年BEST TOP10②(2023/1/2)

前回記事(10位〜6位)の続きです。

⑤「Draw4/RASHISA」

ハマっちゃいました。HRKTのラッパーは、いいですね。ウィスパーでもない独特な語りかけるようなフロー。どうしようもないほどに等身大で、耳が持っていかれる音楽です。5位は、「Kick tea/麦茶」と悩ませていただきましたが、Draw4のパンチラインの多さに軍配です。

「ほんま公立高校行ってくれたそれだけ親孝行よ」
そりゃこのまま安心させたい。でもいつかパーカー着て通勤電車乗りたい。

橋下府知事と女子高校生の討論の動画を見たことある人はたくさんいると思いますが、大阪は、頭良くないと公立高校行くの大変なんですよね。頭良くないと、当然、私立高校で、バカほど学費が高いと。。。だから、他の土地と比して、高校に行きたいなら、気合い入れて、人生の選択を迫られる環境ではあるんですよね。そんなローカルインフォメーションを知る僕にとっては、爆笑なパンチラインです。

④「18scott/People Around Me」

2021年のくっそ名盤「Northside Love」は、18scottの一本でしたが、今回は、客演祭りアルバムです。18scottの幅を広げた位置のEPで、その意味でよかったですね。タイトな18scottのラップがより映えたました。ただ、「Northside Love」の余韻をひきずりすぎて、もっと、もっと内面の要素が強いラップシリアスなラップが聞きたいと思ってしまいました。

日々の営みの中でとても忙しいが
誰かが座りやすいように空けとく俺の右隣

このグルーヴとムードをうまく調和させる押韻。すごすぎる。

③「TERU/ORIGIN」

いやぁ、想像を超えるシリアスさ。お遊びなしの重いアルバムでした。内面と向き合った充実したアルバムです。ただ、フルアルバムとしては、前作の「夜行」を超えることはなさそうでした。とはいえ、各々の曲の緻密さと、フローの種類は、最高です。特に、最後に持ってきたSUKIMAは、本来であれば、2曲目とか前半に持ってきても良さそうな曲でした。ということは、このアルバムが序章で、つぎに飛躍できるアルバムという位置付けなのだと予想します。全部いいけど、「京阪線」「YAMATANI」よかったぁぁ。

実家暮らし甘えたじゃ情けない
家族仲間にも決して頼らない
話はそこから 人の前に立ち
生き方歌って成し遂げて死ぬ
孤独なステージで見た光景
皆で眺めに行こうぜ

若い!!!!UMBもかましって欲しかったけど、SKJ相手なら仕方ない!!大阪なら3連敗まで許される!!!

②「PUNPEE/Return of The Sofakingdom」

「The Sofakingdom」が100点だったら、「Return of The Sofakingdom」は、200点です。ちょうど倍よかった。。。本当にトラックが最高すぎる。僕のツボすぎた。最近の流行なのかな??もっとサンプリングしてチョップして違法感溢れる恐ろしい曲待ってます。今の地位までたどり着いたPUNPEEにしか作り上げられないEPでした。めっちゃよかった。ずっと聞ける。PUNPEEが雰囲気に全振りして、聞き取りにくいラップも好みすぎた。GAPPERもかっこいいんだよなぁ。Skitみたいな、若干のコントも好きでした。

もしもこの先の「CR PUNPEE」
とか出たら、俺にも少しくれマニー

GAPPERのおもしろホンワカリリック。

①「OMSB/ALONE」

日本語ラップの金字塔「Think Good」を超えるフルアルバムをリリースすることができないのでは
という下馬評を、丁寧にひっくり返していただけた日本国民の「ALONE」です。
何がすごいって、アルバムに相当するEP2枚「HAVEN」「MONKEY」を出してのこれなんですよね。。完全にコンセプトとして「ALONE」を出してて、このレベルに脱帽です。

内容も、全曲ありがとうございます状態。
「Nowhere」で、OMSBのメロディにブチくらいます。こんなこともできんの???という進化を見せてくれます。
「波の歌」の音圧で泣きます。「Think Good」パート2こと、「大衆」で天井を見上げて「OMSBから君へ」でちょっと泣きます。「LASTBBOYOMSB」で首とれるほどに首肯させてくれます。
最後に向けて涙腺が崩壊させたうえで、最後の「Standalone」で男たちは泣きながら雄叫びをあげる仕様になっています。まさかビートチェンジと思ってなかったので、男たちは、ちゃんと叫びます。

「幾つになろうがやるときやんだよ
いくぞ馬鹿たれ。Hey yo DJ Hi spec Bring da shit!!!!」

かっこよすぎんだろ。ここで、いつも、ぼくは叫びます。

若干遅くなりましたが、2022年を振り返りました。

①OMSB/ALONE
②PUNPEE/Return of The Sofakingdom
③TERU/ORIGIN
④18scott/People Around Me
⑤Draw4/RASHISA
⑥CHICO CALITO/ Sandra’s son
⑦7/7-11
⑧T-STONE/Type 1 Diabetes
⑨Yin And Yand/いなかもん
⑩BIM/Because He’s Kind

2022年最高でした。2023年も楽しみだぜ。

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