ZORN/The Downtownについて(2019/3/7)
こんにちは
私事で申し訳無いのですが、
最近結婚して
最近結婚して
2DKの部屋を借り、
人の分まで自炊や洗濯、掃除など
したり、されたりするようになりました。
そんな時にZORNのワンマンのオープニング映像が浮かびます。
早朝に玄関を掃除して、お風呂を掃除するシーンです。
身支度を済ませて、車に乗り込み
自身のCDをかけてライブはスタートです。
30代手前だと思いますが
一軒家を買う格好良さがあります。
でも、その『格好良さ』は
受け手側(リスナー)に委ねられています。
もし(社会を知らない)若い人だとすれば
ZONE THE DARKNESSの方が好きでしょう。
薬、留置所、ハスリン、暴力、強さ
それが『格好良さ』だと思います。
ポエトリーが大好きな人でも
SHING02やBOSS THE MCの影響を
たぶんに受けているZONE THE DARKNESSの緻密なリリックに
『格好良さ』を感じるでしょう。
色んな夢を諦めて、現実を受け入れた大人は
ZORNの覚悟に心を打たれ
『格好良さ』を感じるでしょう。
女性は顔面見て、『格好良さ』を脊髄で理解すると思います。
全方位の『格好良さ』を手にしている数少ないハイブリッドなラッパーこそZORNです。
当初のZONE THE DARKNESSの楽曲は難解で複雑なスキルフルなリリックが多かったです。
フローも聴き取りやすいものからスキルに傾倒したものまで品揃えされていました。
フローも聴き取りやすいものからスキルに傾倒したものまで品揃えされていました。
ZONE THE DARKNEESSの時に罵倒MCバトルを三連覇しており、
R指定が現れるまでMCバトルでも尖りに尖った代表的な若手でした。
R指定が現れるまでMCバトルでも尖りに尖った代表的な若手でした。
昭和レコードへのジョインを機に、ZORNに
改め、
リリックの内容を敢えてリスナー側に寄添い、誤解を恐れず言うとレベルを落としました。
改め、
リリックの内容を敢えてリスナー側に寄添い、誤解を恐れず言うとレベルを落としました。
何なら幼稚な表現を増やし、バカでも分かるような韻を増やし、
共感しやすいトピックスを取り上げました。
共感しやすいトピックスを取り上げました。
良くも悪くもその方向転換で、爆発的に人気になりました。
子どもをネタにツイッターをするDABOが嫌いだったZORNが親子の歌を歌いまくってます。
ZORNがいくらスキルを強調しても伝わらなかった世間が振り向くには
内容のレベルを下げると、振り向いちゃったという皮肉な結果です。
内容のレベルを下げると、振り向いちゃったという皮肉な結果です。
幼稚な言葉を綺麗に踏む。
たったこれだけで、ライブでは
大合唱
シンプルさが加えられたZORNは
前述通り完全無欠です。
Backbone
ローカルタウンから儲かるプラン
どうなるかよりのどうあるか
ソーシャル化でも本格派
メッキで固めたゴージャス感
どんな具合?これなら持ってる本田ぐらい
大体そこらの400倍
バース蹴るだけでワックには脅迫罪
バックボーンがなければ納得しねえbabyboy
小遊三師匠のブラックジョークばりだぜ
獲得する座布団
18.19は少年院 作文コンクールは上出来
とっくに更生したよ
もう平気
懲役なんかよりこのステージ
上にはもっと上が
そうそう手が付けられねぇ 暴走エヴァ
ハメ技連打のベガ 状況フェア 媚びる気毛頭ねぇな
弱肉強食 転がすジャグリングのボール
頭がマウスピースごとぶっ飛ぶような形容詞でのKOシーン
俺なら中二病 手札眺めてる遊戯王
一が並んでた通知表 でもこいつでかませば急に五
ギャクセン高めのマヌケのラップゲーム
相変わらずビッチにシャンペン
女子会中だったらさーせん
エプロンして焼いてろパンケーキ
みんなが踏めば喜ぶ稚拙単語連発です。
いかに幼稚な言葉をタイトに踏むか。
昨今の日本語ラップに求められるユニークさはここにつきます。
My life
繰り返しの生活
目をこすり開ける玄関
朝から晩
ただ働く
月から土までまた変わらず
いつも汚れた作業着
一服するタバコと缶コーヒー
思い通りにいかぬ日常に
ふてくされに似た憤り
また言い聞かす
これはまた序章
高く飛び上がる為にある助走
俺より朝早くありがとう
冬は寒い 夏は暑い それでも夕焼けが素晴らしい
地味で泥臭い毎日
実家で野菜もらう帰り道
大体こんなもんさ My life
昨日も今日もまぁ変わらない
何にもいいことなんてない
けど、言葉にできない感謝に愛
信じたいものを信じたい
守りたいものを守りたい
題名なんて付いてない日
握る小さな手とMIC
繰り返しの生活
カッコつけ開ける玄関
いつもと同じway
でも行き先はステージの上
金ピカのチェーンなんて持ってない
高級車にだって乗ってない
でも、ここに誇り持ってたい
少年のよう夢を追ってたい
踏んだり蹴ったり 散々な目
諦めることは簡単だぜ
ガンガン前 人生一回 生きていたい ただ精一杯
60ワットの栄光さ 全然金なくても成功者
一本道を行こう 洗濯物干すのもヒップホップ
ZORNが金ネックを捨て、一般的な生活に戻り、
その美しさや格好良さを歌った曲です。
その美しさや格好良さを歌った曲です。
夢を捨てると同時に、手元に家族の暖かさと幸せな生活を獲得出来ました。
男の人なら何かしら夢を持って、憧れに生き、自由に生きますが
どこかのライフイベント(サラリーマンなら転勤とか転職、異動、昇進)で、
夢を捨て幸せをサッと選んでしまいます。
夢を捨て幸せをサッと選んでしまいます。
ラッパーが家族や夫婦を選ぶときは、
覆面レスラーがマスクを脱いでしまう位に淋しいですが。。。
覆面レスラーがマスクを脱いでしまう位に淋しいですが。。。
葛飾ラップソディー feat WEEDY
野良猫 ガキンチョ ただ近所の風景
特別なものじゃない
だけど色濃くって あちらこちらに 今も昭和が置き去り
タバコを取り出し 歩く道はお決まり
曲がり角の駄菓子屋 ガキの頃の溜まり場
たまに顔だしてみれば あのおばちゃんも変わらない
ビールケースが山になる路地裏の盛り場
立ち飲みに焼き鳥 淡い町の灯
メトロはないけどレトロはある
あんま便利じゃないけど歴史がある
人と人の繋がりに妙に固いから どうにもならないがどうにかなる
小さな商店街 誰かとの出会い
おじいちゃんもおばあちゃんも人生の先輩
銭湯の煙突 馴染みのもんじゃ焼き
義理人情 そんな町
水面に映る遠い記憶を指で消して大人になる
時を忘れて自分のために
守るべきものはポケットの中に散らばる
ほら確かめてみな
みたらし団子 買って下町散歩
見渡した街並みは今だに何も変わらない
やけにのどかな日曜日には床屋さん
どこからが大人かな
物語は戻らない
(ライブで見る限り)すごい弟分のWEEDYが良い味出しています。
下町について歌った曲ですが、そんなことよりZORNのギリギリかっこいい髪形が気になります。
これは、ZORNじゃなかったら気持ち悪いでしょう。
おかっぱなのか、おしゃれなのか難しい。。。
ここからは、ZORNが何したって、驚きません。
averageで何ついてラップしてもかっこいいと思います。
だからこそ、なぜかCD購入から手が遠のいてしまっています。
以降の作品「柴又日記」も
「まぁいいかなぁ」程度で、みなの期待をはるかに超えないと
楽しめないかもしれません。。
(生活日和は大ヒットでしたね。)
なんでもできるラッパーにストーリーがついてしまった今
何をみなは期待して、どんな展開を望むでしょうか。
日本語ラップオタク