「CHICO CARLITO/Carlito’s Way」について(2021/5/3)

実は好きなアルバムです。
「CHICO CARLITO/Carlito’s Way」について、書きたいと思います。

フリースタイルダンジョンをご覧になられていた方は、彼が「かませ犬」として評価されていたことをご存知だと思うし、
その方が全体の50%かと思います。

ちょっと詳しい方は、CHICO CARLITOが、R-指定と同期(1993年生まれ)ながらも、UMB本戦初出場で、初優勝(沖縄も初優勝)を飾ったとんでもない超絶エリートということをご存知だと思います。(ただし、UMB本戦は、UMBリベンジの優勝者として出場です。活動の拠点が埼玉だった彼は、沖縄でプロップスがなかったのでしょうか。)



もっと詳しい方は、彼が獨協大学に通っていて、埼玉を拠点に活動していて、
後の戦極MC BATTLEで「UNT」として活躍していたことを知っていると思います。

そして、その戦極MC感謝祭 其の二[ミュージックビデオ杯] で優勝したCHICO CALITOが優勝を果たし、
本アルバムにも収録されている、日本語ラップでは恒例の儀式・マナーでもある自己紹介曲をリリースします。



「CHICO CARLITO/C.H.I.C.O.」


この楽曲の質で、翌年のUMB優勝ですから、
CHICO CARLITOの下積みからチャンピオン、そしてメジャーシーンの一線で活躍するスピード感には、舌を巻きました。

南米系の血が混じった日本人で、父親の名前が由来です。
このアルバムも本当に良くて、爽快感溢れるラップに、沖縄のバイブスを完全に持ち込み
沖縄のラッパーを誘致し倒した豪華なアルバムになっています。
土地柄でしょうか、祭りのように、どんちゃん騒ぎをしながら仲間たちとやってきた印象です。

「CHICO CARLITO/一陽来復 feat.CHOUJI,唾奇」

悔しさ押し殺し仲間と生きる
Just a moment でも時間止まらねぇ
借りだけ作ってそのままあの馬鹿サヨナラした
今どこで何してる
此処はポケットの涙溢れそう
夢や理想 現実と追いかけっこ
全て上手く行くと思うタイミングで
これでもかっていうぐらいの厄介事
あー どうしたい?どうしようもない自分次第
死体みたいな目して朝日見たくない
笑って過ごしていたい 此処に居たい
でも俺の道は俺の足でしか前に進めない
One time for ya mind
そして乾杯 まだ終われない
終わらない俺らのLife goes on
果てしない哀しみの上
音奏でる琉球style

繰り返す日々に 出会いと別れ
また次はどこの街
あの日の空に 意外な眺め
忘れること出来ないワンシーン
海に夕陽が沈むように
道に明かりが灯るように
当たり前じゃない my homie
続けるしかないこのストーリー
努力は報われるなんて考えない方が良いぜ
ネガ蹴飛ばしてもポジティブは気休め
したくねぇ事しても稼いで帰宅して
家族と笑えてればまぁまぁ痛くねえ
近くでトントンと鳴るまな板
あなたはいつも自分勝手と愚痴る君はまだ居た
愛妻弁当持って家を出るのに
食らわないようにしてる弁当か懲役
ラップで抜け出すつもり
深みにはまり悪くない居心地
必殺仕事人 ライブなら見事に
なんなら見に来い沖縄
CHOUJI 唾奇 チコカリ
俺たちのCDを手に取り
準備しろ泡盛とかヘニーとウィード
マイナスは揺れてプラスに変わる
思わず仲間とグラスが上がる
繰り返す日々に 出会いと別れ
また次はどこの街
あの日の空に 意外な眺め
忘れること出来ないワンシーン
海に夕陽が沈むように
道に明かりが灯るように
当たり前じゃない my homie
続けるしかないこのストーリー

すでにもう始まってるぜMy Bro
何も無い所からもうすぐそこ
夢と現実の狭間に挟まる若さ故
力任せに咲かせる
約束が束 満開に散る桜俺のペースならruffだ
決めた道 道中は楽じゃない
ヤクザのパイセン
シャブ喰ったまーめー
ネガとかポジ偉そうによく喋るゴミ
誰の言うこともシカトして今があるなら今闇なら
このBeatsをありがとう S.W
Baby 安らかに眠れ
後悔なんてあって無いようなもんだろ
どんな顔だろ声だろ俺に似てるかも
パパまだ馬鹿だからあがらなきゃな

仕事の都合で、ドバイに出張の時に、繰り返し聞いていました。
UAEのフジャイラという海岸を時間がある時に、歩いていたんですが
暑い気温と青空と広大な土地が本当にマッチしていました。

沖縄をイメージした曲なんでしょうが。笑

一陽来復(いちようらいふく)とは、「冬が終わり春が来ること。新年が来ること。また、悪いことが続いた後で幸運に向かうこと。」です。
Sweet Williamのトラックとの相性が完璧です。
フジャイラのしんどかった出張を思い出せます。




「CHICO CARLITO/Orion’s belt feat. RITTO」

沖縄 那覇 リバーサイド
平和通りでチルタイム
目を伏せるリアルが目の前
中指と共に立つピースサイン
現代限界社会叙情詩
2016 上げる狼煙
チャイナ アメリカ わした島包囲
まだ分からん事の方が多い
近くて遠い日本 南方から
CHICO CARLITO RITTO Olive Oil
イマ天ニ登ル三ツ星 ORIO

はさっさぴよー デージ
お前にこの世界を見せれるのか
いつか産まれるbaby
寝首をかく争いにはヤンバルクイナも鳴く
hiphopは逆境にてその力を更に増す
へそで茶を沸かす 戯言 ままごと
ならばと 踵 踏み絞める 街角
昭和から平成 渡されたこのバトン
自問自答 葛藤に次ぐ葛藤
俺の身体に米軍の血
どう頑張ってもちゃーならんよやー じゅんに
マブヤー落とす竜神と爆弾落とす軍用機
No play. オスプレイ fuckin’ ナイスプレー
おばぁ達が流した涙 海の色
おじぃ達が流した血 太陽の色
この島に埋もれた骨 雲の色
イマ天ニ昇ル三ツ星 ORION
イマ天ニ昇ル三ツ星 ORION
イマ天ニ昇ル三ツ星 ORION

真実は島の真心
今日も海が光る場所から風は南
またの名やっけーyo
i was born ishigaki 島の響き口が楽器
予期せぬ知らせ 透き通るその眼 約束の道へ
思い走らせ 時の目覚め Doを信じDoを高め
手を伸ばせばあの空すら届きそうで
1945から何年?世界日本現在も争いは停滞
身を天に最盛one mic 安定
あの悲しみがなければこの島はないぜ
いったい何で?生きがいは何ね?
あの声すらも耳元消えてしまって
ある意味ワッターも戦士忠実に 魂
頭上に黄金三ツ星
天ニ昇ル三ツ星 ORION yo
天ニ昇ル三ツ星 ORION yo
天ニ昇ル三ツ星 ORION
天ニ昇ル三ツ星 ORION

赤土から、RITTOです。
Sweet Williamと唾奇、Olieve OilとRITTOの組み合わせは、絶対です。
なお、Olieve Oilは、鹿児島あたりのトラックメーカー?DJ?だった気がします。
南米・アメリカの血を引き、沖縄で育ったCHICO CARLITOが、沖縄の歴史をトピックに
シリアスなラップを広げます。

おばぁ達が流した涙 海の色
おじぃ達が流した血 太陽の色
この島に埋もれた骨 雲の色

このアルバムの展開は、この曲の次に、UMBとフリースタイルダンジョンに出演するときの当時を表した茶番のskitを挟み、沖縄ながらも東京色が強いD.D.Sとの曲に移行します。
RITTOとD.D.Sには、関係が薄いように思い込んでいたので、意外でした。
(skitにおいても、D.D.Sの会話が成り立たないバイブスをバンバンに感じます。)

RITTO, D.D.S, 唾奇のパイプを持ち、沖縄の架け橋になっているCHICO CARLITOは、
楽曲以外にも重要な機能を果たしてます。

そして、本アルバムには、「Sons of Kuragaly (feat. TENGG, ARISTO) 」として
埼玉のラッパーとも曲を作ってます。




沖縄・埼玉とローカルを渡り歩いて、持ち前のフリーキーなフローに
力強く伸びのある声、天性のラップ感で、全国制覇を果たした今、現状の評価は、若干過小評価に感じます。
(この記事をダラダラ書いている間に、久方ぶりに大会で好成績を残したかのようなツイートを目にしました。。。遅かった。。)



今もなお、当たり前ですが、最高なクオリティの曲をずっと出しています。

「CHICO CARLITO/Ryukyu Style」最高すぎた。。

Disryも愛媛の雄でありながらも、沖縄のレーベル604ですもんね!!!





僕は、春も含めUMBのDVDをずっと買っていた記憶ですが
最後に買ったのは、理由はないですが、この2015年が最後です。

なぞに、nujabesのluv sicで締めた謎の年でしたが
鳥取のキレキレのJAKEと空回り気味のDOTAMAの延長戦は、一見の価値ありの記憶です。



なにはともあれ、これからもCHICO CARLITOの新譜は、みんな楽しみにしようぜ!!



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