小林勝行/神戸薔薇尻について(2018/1/26)

こんにちは

先日はKID FRESINOが同い年で凹んでいましたが、もっと凹む事実を知りました。
Tyler the createrとも同い年でした。1991年生まれで26歳です。

こればかりは、世界基準レベルの天才と極東の凡人の差は生涯もっても200%埋まらないでしょう。
私たちは好きな曲を好きな順番にMDに焼くように 、
Tyler the createrは子どもの時に自分が好きな曲をカバーしてCDに焼いていたそうです。
この話は天才と凡人の差が如実に出ていますね。

私が幼少期、MDに焼かず、カバーしたラップをCDに焼きさえすれば私の人生は一変していたでしょう。。。(そんなことはない)

OFWGKTA(Odd Future)のリーダーで、
世界で創造性にとても優れている若手の一人だと評価されています。

彼はインタビューで「自分が好きなことは全力でやりたい」と話していました。
当たり前すぎて、取り上げるに足らないことですが、
当たり前のこと当たり前にできる人が
世にいう天才なんですかね。




凹んだところで、今回紹介したいアルバムは
小林勝行/神戸薔薇尻
です。
神戸薔薇尻
小林勝行 (ex. 神戸薔薇尻)
ULTRA-VYBE, INC.
2011-11-02



小林勝行はこのファーストアルバムまでの活躍以前は下記のとおりで、
世に出た楽曲が少なかったようです。

『SEEDA & DJ ISSO/CONCRETE GREEN』の「絶対行ける」

CONCRETE GREEN/WHITE CHRISTMAS
CONCRETE GREEN
2007-12-25

『DJ NAPEY/FIRST CALL』の「蓮の花」
ファースト・コール
DJ NAPEY
Pヴァインレコード
2006-04-21


『SAC/FEEL OR BEEF』の「ちょけんねん」

神門の「HERE IS HAPPINESS」リミックスで知られていました。

(当時の私は「神戸薔薇尻はSCARSなのかな~、でも関西弁だしなぁ」と思っていました。)


上記の曲だけで爆発的な印象を残し、
多くのヘッズにファーストアルバムを期待させました。
こんな有能なラッパーは少ない気がします。
昨今ではLIBROからのプッシュもあり、自身以外のアルバムでの客演でも活躍しています。


それだけに、ファーストアルバムはめちゃくちゃ期待されていました。
(そして、6年後。2018年に発売されたセカンドアルバムも多くのヘッズが待っていました)

多くのファンに支持されているのは前述通りですが
ヘッズだけでなく、ラッパーからの支持も厚いことが理解できる曲があります。
それが神門「泥中花」です。

持病の為、ラッパー活動がままらない小林勝行を鼓舞し、
憧れのラッパーとして尊敬を歌っています。
神門と同じ神戸出身の為、特別思いがあったのでしょう。
感動を無しには聴けません。



そんな『小林勝行/神戸薔薇尻』は歌謡曲のテーマに似た優しさを取り上げる
一方で、今の生活から成り上がるヒップホップ的な歌もあります。
元カノ、女、金、借金、躁鬱(持病)、家族といったテーマの中で
小林勝行は力強いフローでラップします。
ポエトリーですが、方言が効いた荒いフローが独特です。


「108bars」

ブザー響く賭博喫茶 分厚い2重扉が今開く
ツライチ並ぶポーカー台 丸出しか幹部とソープ嬢 金持ちの役員
従業員全て血眼 ピンと合わすレジの奥の金庫
覚える札の数え方 覚える「これってシャブより中毒性ないんですよね」

そろーっと横切る 仏間の  ふすまの 隙間から
朗々と祈る おかんの姿 ごめん 俺ほんまちゃんとやるから
俺は断固しとしてちゃんとしたい どんなバイトでもええんよ
ラップしたい おかん 俺こんなんなる思わんかったわ
ごめんな もう俺夢だけやねん ドキドキするんは夢だけやねん

パンチラインだけでなく、関西ならではの韻がところどころ響きます。
イントロから完全にトラックに引き込まれ、関西なまりのラップにリスナーはやられます。
小林勝行のラップ始めた契機なのか半生が描かれています。

「煩悩即菩薩」
昭和56年1月6日 生まれた瞬間 すべてにべた惚れ
身長165 体重60キロ 血液型B型から織りなす 奇跡のバンカーショット
もしくは泥中 たたき上げ 特大 蓮の花 火にアロンアロファ

おい離れてった奴 俺の精神が病んどるゆうんやったら
俺に可能性がないんゆうんやったら 今おる俺の周りが世界一じゃ
小林勝行

何個上の子? 普通の子 黙れあいつはええ子
分かりすぎてぶっ壊れた子 実は変わる切っ掛けが全部女の子
捕まった後 丸なる子 まだ悪子 丸坊主かボーボー
そこらのボンボンと訳が違う子 

この歌も自己紹介的な歌ですが
ポエトリーならでは、めちゃくちゃ情報量が多いです。笑

もっと、もっと紹介したい曲が多いですが
小林勝行の曲はリリックが命です。
これ以上はあえて紹介しません。

最後に、心打たれたラインを紹介して終わります。
歌詞カードの最後にポエム的な形で記載しています。

ウデを上げ 光出せコラァ
胸をはれ 嫌々でもやぁ
まだ集まる夜中
まるで涙から芽を出す
蓮の花
俺は人を励ます
一流になりたい
お前の勝ち上がる人生の
味方になりたい
時代を共に生きたい
めっちゃ遊ぼうぜ


日本語ラップオタク

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