「guca owl/past&highway」について(2022/1/9)

中学生・高校生の頃からの癖で、やらなくていいランキングを、誰に見せるわけでもなく、日記のように
毎年作っていました。保管するわけでもないのに。



「今年のベストアルバム」だの。「今年のベストラッパー」だの。
誰も知らないし、誰も受賞したくない賞を毎年、人知れず、作って、賞を、人知れず、送ってました。

やばい。今も変わらないんです。しかも、今の方が、第三者の目に触れる、ブログという形。
人が成長すると、厄介なことが多いです。

そんな賞(日本語ラップ)を、毎年、受賞していたのが、NORIKIYO なんです。
もう、ずっと。(知らんがな大賞)

NORIKIYOのライブだけは、妻もついてきてくれました。
私のNORIKIYOの最高傑作は、「アウトレットブルース〜蛇の道をゆく〜」です。(勝手)



警察官から逃げ、地上数階の窓を突き破り落下、
車椅子生活を言い渡されたときの歌です。

NORIKIYOは、この日をきっかけに、”ラッパー”という仕事を真剣に取り組み始め
ILL-BOSSTINOに絶賛されるほどの稀代のリリシストになります。

「guca owl/past&highway」

平成のICE CUBEがNORIKIYOなら、令和のNasこと、guca owlです。(ラッパーをラッパーに例える地獄の説明)

垢抜けず、土臭い歌詞な一方で、お洒落な声で奏でるEPは、今の若手にない要素であり
突出して、guca owlの無骨さが目立ちます。

guca owlもNORIKIYOと同様、大きな事故(交通事故)に遭い、
人生を見つめ直した半生のEPです。

「Old me」

抜けるエントランスはHighway
出口まで少し昔話
まだ早い? 照れ臭い?
どこから話せばいい? Old me
抜けるエントランスはHighway
振り返るほど生きてはないけど
いつ死ぬかわからない
どこから話せばいい? Old me

見渡す空と町工場
出る杭は打たれる校舎
はぐれてくこの町で
超えてく着せられた身の丈
血がついた車もパクリもん
あいつ家行けばあるタバコ
俺の場所はここではないと
気づくには遅くはないだろう
見たくはないこと見てきたCityで
誇れることなど一つもないね
欠けた歯で仲間意味知って
忘れないように彫る右手
見ても素通りじゃ君はおとりで
上手く立ち回る奴らが選ばれ
町で学び 見極めろ地雷
顔色は 変わらない City light

腹括れた奴だけ登るHigh
その辺りは昔と変わらない
ただ何に賭けるかとどれくらい?
壊れるかかますかも俺次第
ガキも終わり労働
泥々になった今日も
いつもの朝にいなくなるDaddy
学が無い俺は選ぶ作業着
稼ぐ金入れ墨も入れて
足場の上耳にはLil Wayne
止まるには少し早くて
賭けてみる仲間と積む持ち金
どれだけ背負った背中なんて
どーでもいいけど俺のもの
過去は過去誰にでもそう
今を生きる だからここに置くよ

おそらく、事故に遭う前の”過去のおれ”という曲です。
冒頭のバースで学生時代、後半のバースで卒業後の情景を浮かばせます。

いつもの朝にいなくなるDaddy
学が無い俺は選ぶ作業着
稼ぐ金入れ墨も入れて
足場の上耳にはLil Wayne

guca owlにとってラップは、ほぼ”仕事”と同じ位置にあることがわかりますが
アウトレットブルースで「稼ぎにきた」と吐き捨てるNORIKIYOとほぼ一致します。

そして、この曲の終わりで、クラッシュ音が聞こえ、
車は衝突した様子がわかります。



「highlight」

懐かしい思い出に
紛れてる余計なものも
巻き戻す時計を16
飛ばす産業の通り
つけてないよナンバープレート
横は見ない交差点
追い求めた刺激だけの割に
薄い走馬灯
打ち切られたhighschool
明日からは放課後
稼ぐ金が増してくだけ汚れて
この心がどこにあるかよりも
Jobに追われて
こんな街で
何をすれば胸を張れる?
こんな街で
何をすれば胸を張れるの?

今見てるガラスのhighlight
夜のhigh way照らすヘッドライト
煌びやかに照らされた
クソみてーな思い出や街
今見てるガラスのhighlight
夜のhigh way照らすヘッドライト
煌びやかに照らされた
クソみてーな思い出や街

地元からは一度も
出たことないあの人
熱くなれば語り出す
人や世の中のこと
飲み歩く廃れた街に
限られてる酒屋も
売り上げとかこだわり
よりも探し求めてるよ若い体を
だから冷やすコカレロ
安くするレジ ここじゃよくある話
こんな街じゃ当然遠くなる夢
笑われてる少年足は止めれね
I didn’t know the brakes
壊れるほどまた前進
置いてくmemorieとenemy
どれもこれも俺の話
懐かしい思い出に紛れてる
余計なものも
見極めてりゃキリがないし
ここに全部置いてこう
これはreal shit 2月のhighway
呼ばれるステージ
集める暇もないし
俺はそれでも平気

事故後、”地元”を振り返ります。地元というか、”自分の半生”なんだと思います。
highwayということで、おそらく、高速道路の事故なんでしょうか。
いい意味で、過去との決別を測っています。

余計なものも
見極めてりゃキリがないし
ここに全部置いてこう
これはreal shit 2月のhighway
呼ばれるステージ
集める暇もないし
俺はそれでも平気

guca owlが地元を描写をするときのユニークさがすごいんですよね。

地元からは一度も
出たことないあの人
熱くなれば語り出す
人や世の中のこと
飲み歩く廃れた街に
限られてる酒屋も
売り上げとかこだわり
よりも探し求めてるよ若い体を
だから冷やすコカレロ

”あの人”と言ってますけど、確実に”ジジイ”ですし、
体たらくさを表す表現を使わずして、”くそさ”を確実にラップできています。
ストレートな言葉を避けつつも、第三者に誤解なく理解させる能力が高すぎます。


「High Wall」

Yeah, yeah
過去には合わせる手と手
Past & highway これが答え

儲けた分だけ高く設けてく壁
屍の全てがバネ
振り出しの手土産はリスペクト
闇雲に走り忘れていた様
徐々に高くなる景色の理由
だけども気付く俺のこのソールは
払う代償の山の上と
This is High Wall (High Wall)
目の前にはHigh Wall (High Wall)
次の次もHigh Wall (High Wall)
きっと終わらないよ
毎度落っことされて学ぶ高さ
男だから真っ逆さま
堕ちたっていい何が大事?
固まっちゃ笑われるMy team

乗り越えてつける一息
でも一夜で仕上がるベルリン
俺が俺に投げる課題
生ぬるくないから余計に
やけになりまた絡まって
飲み込まれるほど深くハマって
Hanging or My bed 俺にも歌って
見た通り未完成 (Woo)
求めた先で辿り着く
答えは少し悲しく
きっと人は弱いから
背負えるlifeは1人分
もう 誰よりただ俺を愛そう
悔やんだり振り返らないよう
時には色んな
間違いを見せるのもプレイヤーだから

乗り越えて辿る足跡
足りてないものはなんだろう?
たまには灯台の下も
新しいだけじゃないだろう?
この肌にまずno doubt
俺の国の話内容は
でも黒く決める
Like a Saint Laurent
外にも内にも恥じぬように
(Woo, Woo)
(Woo, Woo)
過去には感謝してる
愛してやれねぇが感謝してる
また超えていく壁はno limit
やれるかはわからない正直
でも俺が俺で且つ
仲間達と足並みも揃えれば上出来?

「今夜はハダシデ」に次ぐguca owlの看板を背負える曲です。
リリックのシリアスさ以上に、ポップに聞かせることができる声質とMVですねえ。
めっちゃ力強い。

全然派手じゃないhookなのに、めっちゃ曲が締まるなんですよね。これはLIBROにも通じる韻のグルーヴがあるからこそですかね。

This is High Wall (High Wall)
目の前にはHigh Wall (High Wall)
次の次もHigh Wall (High Wall)
きっと終わらないよ
毎度落っことされて学ぶ高さ
男だから真っ逆さま
堕ちたっていい何が大事?
固まっちゃ笑われるMy team

調子が良い時こそ、失敗し、失敗から学べるんです。
まじで息子に、毎日音読させたいバースです。




「guca owl/今夜ハダシデ」

「guca owl/ BOHEMIAN JOKE」

Bohemianとか、有名なtype beatだっただけに、トラックだけ先行して聴いたことありましたけど
もうラッパーに寄れば、一流の曲に聞こえちゃう。

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