こんにちは

嫁も日本語ラップを聞いています。

疲れた仕事が終わった時の逃げ道(安らぎ)は、私の場合「趣味」になります。
趣味とは、剣道だったり、自転車、日本語ラップ、お笑い番組、読書、、、などになりますが
嫁との会話の殆どが日本語ラップになります。

先日、誕生日ディナーを終えた帰りに、嫁とカラオケに寄りました。
嫁は私に合わせて、日本語ラップを歌ってくれます。


餓鬼レンジャー/ばってんringo
DJ YUTAKA/Self Destruction
SOUL'd OUT/S.O Magic

私はラップがそこまで上手くないのですが
上記を歌う嫁は器用ですね。
こんな奥さんがいるのは、僕の人生の中で一番上手くいっているところかもしれません。

嫁のラップが器用だという話から
日本の中で最も「人間をやめてしまった」ラッパーを紹介したいと思います。



YAMANE/ アオソラ
アオソラ
YAMANE
SPACE SHOWER MUSIC
2010-02-10





私が初めてYAMANEを知ったのは
SEEDAのブログインタビューです。
もうSEEDAのブログはないので確かめようがないので
記憶を辿り書きますが

たしかYAMANEがラップを初めたキッカケは
K DUB SHINEです。



KOHHのキッカケも同様にK DUB SHINEですが、ラップは全く異なります。
KOHHK DUB SHINEをより分かりやすく分解し、明瞭にしたラップスタイルです。
(徐々に変化し、今ではラップスタイルは婉曲しましたが。)

一方、YAMANEはなぜこうなった??という状況です。笑
おいおい、誰にどう憧れて、どこから学んで、こんなラップになったんだ。。
という感想です。

「ラップスタイルが唯一無二完全なるオリジナル。hiphop好きならばやっぱフレッシュなものが好きっしょ
誰の真似もしてねぇ、まさに次世代new shit」
SEEDAのブログで記載されていました。

あのラップが至極上手いと評価されるJinmenusagiYAMANEについては
Fight Club騒動の時に取り上げて、評価しています。

ラップの声質がほぼ機械音です。
なんとかなしリリックはK DUB SHINEに影響されているかも、、ですが
全部を明瞭に聞き取ることは難解ですが
言葉をしっかり吐き出しながら、声とフローが人間離れした作品となります。
ところところ出るほど関西弁も味となり、面白いです。(大阪出身)

世の中に「上手い」と評価されるラッパーはいますが
ムートンR指定、benjazzyなどとは違う次元です。
一見は百聞に、、とかなんとか言いますが

ぜひ、聞いたことない人は速攻聞いてください。
その方が早いです。




The Soul Movement
それは束の間のことで すぐに忘れそうな思い出 いつかはこの名前まで
誰も知らなくなって 枯れていく草のように 土砂の中に埋まって行くのなら
その前 その前にせめて答えを見たい

今がその瞬間で 歩める時ならば 変われる時なのか 今はもう
求めていない あの色あせた花 あの場所にまだ咲いているだろうか

この一歩がこの先にまた どこまでも続くというのならば
胃の痛みに 耐えてたり上がる朝 嫌なことも何もかもが繋がるなら
俺は望むさ柵の向こう側 変わってでも掴みたいものがあるから いつか涙さえ
流せなくなるんだな だから せめて今だけは 泣かせてください
空模様で生きることを学んだ 自分はあまりにつまらない人間なんだと
学んだ未熟な自分は 未熟な俺は 残りわずかの間に一体何ができるんだ
明日に変わった 雲が走っていった そう 今はただこの一歩を踏みしめるだけなんだ

今がその瞬間で 歩める時ならば 変われる時なのか 今はもう
求めていない あの色あせた花 あの場所にまだ咲いているだろうか

どういったリズム感覚でラップしているのか。
まともな音楽教育では生まれない、独自のグルーヴ、感性です。
最後のバースの言葉の詰め込み方は、鳥肌ものです。
自分の自戒の念を歌う、魂の叫びですが、、、
韻の場所すら見つかりません、もうラップが楽器となしています。




よごれたつばさ

追えば 追うほど 目標は深まった 漕げば 漕ぐほど ペタルが重くなった
通れない道と誤った判断 俺はいつも失敗から学んだ
痩けた頬にて足細くなった 背負ってた思い 願い 重くなった
こけた数だけ方法を知った 少年だった俺らはいつのまに大人に変わった
なにがあっても限界は定めない 足のまだ見えぬ不安など眺めない
確かに踏みしめろ一歩 話す言葉 間違わないようにしっかり選べ言葉
誰かのために苦しむことを恐るな 痛みは必ずやってくる お前が求めれば
話した言葉 子供達にむかって言った 私が話すことが全て遺言になれように そんな

汚れた この翼を広げて もう一度青の空に向かって飛べたら
罪を知って泣いたあの夜の 冷え切った雨音 抱いて


YAMANEの特徴は「っ」を正確に歌いません。
そして文字数に合わせて、言葉を厳選して、時に屈折した発音をします。
hookは圧巻です。

内容は自分の醜い半生を受け入れた上で、力強く生きて行く前向きな曲です。
トラックはひどく暗いですが。
自分の過去を罪と歌うところにYAMANEの世界観(宗教観)に理解できます。
それもそのはず、YAMANEはゴリゴリのクリスチャンです。




ONE feat 番犬

人は何故 変わるのだろうか 思った願いも すぐさま老化
探し求め 捨てた期待 カラフルで 折り紙みたい 途中でへばってる
退屈な鶴が 頭欲しがってねだる 「またか」そろそろ 振り返れよ
昔の日々 昔の君が思っていたろ 誇っていたろ 折れかけの鶴が
また鳴きまくる 歯車のマイナスドライバーかわし 爪で回し さらに回し
昔の友 昔のお家 昔の作文 昔の心 昔のこと 忘れるわけない 浮かぶ
枯葉がいつも勝てない flow of rivers この時しか 味わうことができない
時間 don't you remember? 過去の自分だ please don't forget
変わってみせる 糊もある セロハンテープ 俺らは何も変わってない

ONE TAKE 人生は一度きり ONE MAKE チャンスは掴んで行く
ONE TIME このままじゃ終わらない MORE ONE TIME NOSTALGIA
ONE LOVE 掴んだら離さず ONE MAN 自由の代わりに手に入れた
孤独IMAGE 着実に進む FOR OF ME 名実共に


YAMANEは言いたいことは一貫して、過去の懐古、半生からの戒めですね。(キリストの懺悔の精神)
ラップのところどころで、歌詞にはない謎の合いの手をいれるYAMANEのラップが目立つ曲ですね。笑
曲調がゆっくりなだけあって。

このトラック坂本龍一の菊次郎の夏をサンプリングしており、非常にキャッチーですね。

そいえば、彼の本作の紹介文は
「「人生は希望に溢れている」彼のブルースは言葉の重みさえ楽器のように奏でた。」
です。
この文字通り、暗い歌詞でさえ、楽器として楽しむことができる作品ですね。




スキル、才能至上主義集団LOW HIGH WHOの初期からのスーパーエースは
活動、休止を繰り返しつつ、現状活動は下火となっています。
Jinmenusagi、Daokoが脱退もある中、YAMANEはどっかのタイミングで脱退しており
今はどういう状況か追えません。。

ただ「最高すぎるラップスキル」は今もなお、作品として残っています。




最後に、「本当にこれは地声?なんか作品用に、いじってるんじゃね?」
と疑い深い人へ、フリースタイル動画を載せておきます。


時代にそって似通ったラッパーが増えるのは理解できますが
結局みんなは、やっぱりくっそオリジナルなラップが大好きですよね。


日本語ラップオタク